教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの野望と活動と子育ての記録。

子ども食堂の加入できる『保険』

滑川町社会福祉協議会

先日、仕事帰りに、滑川町保健センターとそのすぐ近くの
滑川町コミュニティセンター内にある社会福祉協議会に行った。
先に保健センターに行ったので、社会福祉協議会に行けたのは
17時近く…業務終了間近になってしまった。
それでも、担当の方は親切に教えてくれた。

社会福祉協議会は、今まで行ったことがなく業務内容を
イマイチつかめていないが、子どもから高齢者の方まで
幅広い福祉の事業を担っている。
地域ふれあいサロン事業(高齢者)、給食サービス(高齢者)
車いすの貸し出し、地域支え合い事業(買い物代行・家事手伝いなど)
ボランティアセンター(夏の体験ボランティア・中学生ボランティア)
などがある。

子どもに関する事業について言うと、
・乳幼児カーシートの貸し出し(新生児~1歳未満)
子育て支援リユース事業
…ベビー用品、キッズ用品、おもちゃ、学習机、マタニティ用品など
さまざまな物品の譲り渡し、譲り受けの情報を提供する。

ボランティア保険の取り扱い

社会福祉協議会は、ボランティア保険も扱っている。
このことは、知人が災害ボランティアに行くために
事前に社会福祉協議会ボランティア保険に入ったという
話を聞いて、初めて知った。
不勉強で申し訳ない。

社会福祉協議会ボランティア保険について聞き学んだことを
まとめたいと思う。
(以後、社会福祉協議会=『社協』さんと省略して書かせてもらう。
スタッフさんがこう省略していて初めて知った。)
社協さんの扱う保険は、社協さんが窓口になっている。
引受損害保険会社は『損害保険ジャパン日本興亜(株)』で、
『ボランティア活動保険』と、『ボランティア行事保険』の二種類ある。

『ボランティア活動保険』は、ボランティア活動中の様々な事故による
ケガや損害賠償責任を補償し、さらに後遺障害もフルカバーするという。
加入対象者は、社協の構成員・会員、社協が運営するボランティア、
市民活動センターなどに登録されているボランティア、
ボランティアグループ、団体。

保険料は基本タイプで350円(Aプラン)、もしくは510円(Bプラン)。
A/Bの違いは、補償金額の違いのようだ。
例を挙げると、死亡保険金では、Aは1040万円、Bは1400万円。
災害のボランティアに行く場合は、天災タイプに加入する。
天災タイプ500円(Aプラン)、もしくは710円(Bプラン)。
天災は、地震・噴火・津波によるケガも補償される。

補償期間は、4月1日~翌年の3月31日(年度末まで)。
1年間ではなく、途中で加入しても、3月31日で終了となる。
保険料は1回ではなく、この期間中のボランティアで補償される。

 補償される条件などの詳細は、社協さんでもらえる
パンフレットで確認してほしい。

子ども食堂が加入するのは『ボランティア行事用保険』

本題に入ろう。今回、社協さんに行ったのは、
子ども食堂で入れる保険について詳しく聞くためだ。
子ども食堂は1日単位で加入する『ボランティア行事保険』に入る。

 保険料は、1日、1人あたり28円。最低でも20人からの加入となる。
補償額は、ボランティア活動保険よりも減り、死亡保険金で400万。
これはむしろ、損害賠償責任が発生したときに助かる保険だと思う。

滑川町社協さんでは、この保証が、大人のスタッフだけでなく
当日参加する子どもにも適応するのか分からないとのことで、
直接『埼玉中央支店法人支社』に電話してほしいといわれた。
そこの電話番号はパンフレット背表紙に記載されている。

ということで、早速電話してみた。
このボランティア行事保険は、大人のスタッフだけでなく、
当日参加する子どもも補償されるとのことである。
「子どもの参加人数が当日にならないと分からない」と伝えると、
最低でも20人の申し込み(大人も子どもも当日参加する人全部含めて)で、
実際は20人よりも多かった場合は、後で人数訂正をし、
清算することができると教えてくれた。

さらに、申し込む場合は『Cプラン』になるという。
これは、宿泊を伴わないかつ参加者が事前に特定できない行事で
加入できるプラン。
費用は先ほどと変わらず1日、1人28円。最低でも20人から。

色々なプランがあって、非常に助かる。
最近、子ども食堂が流行ってきているので、補償される行事区分に
子ども食堂も新たに加わったと滑川の社協さんが言っていた。

最後に

今回、子ども食堂の保険について調べようと思ったきっかけは、
NPO立ち上げの際の予算案を作成するためである。
もうすぐ準備会を開こうと考えているが、予算が難しい。
できたばかりの団体では補助が出にくいので、しばらくは
自腹を切ることになると予想される。
NPO参加予定メンバーからの協力が得られれば非常に助かるが…。
毎度でスミマセンが、NPO滑川町子育て隊(仮)に興味がある人は
ぜひご連絡ください。お待ちしております。

あと、今回社協さんに行って、
『ベビーシートの貸し出し』についても聞いてきたので報告。
ベビーシートは予約制ではなく、出産2週間前頃に社協さんに行って
ベビーシートが借りられるかどうかを聞くという。
その時、ベビーシートがあれば貸してくれるし、
全部貸してしまっているタイミングだと残念ながら借りられない。

新生児~半年間の、赤ちゃん専用シートの貸し出しなので、
その後は自分でチャイルドシートを購入してくださいとのこと。
どんな人が借りるケースが多いか聞くと、
やはりこれから出産を迎える人と、
滑川の実家に帰省中だけ借りたいという人がいるという。

ウチは二人目出産後に、ベビー用品はすべて片づけてしまって
哺乳瓶も、ベビー服も何もない状態…。
三人目出産時にはベビーシートを利用させてもらおうかと考えている。
その時、ベビーシートが空いていますように!

滑川町で3人目以上の子育て、と風疹ワクチン補助について

滑川町の兄弟事情

滑川町に住んでいると、兄弟の多い子が比較的多いと感じる。
以前に住んでいた、ふじみ野市では子どもは1~2人…多くて3人(?)
滑川町は2人・3人は普通で、4人兄弟の家庭もよく見かける。
以前に通っていた幼稚園では20人クラスで、
4人兄弟の子が2~3人くらい居たかと思う。

滑川町で、兄弟が多い理由を自分なりに考えてみる。
「子ども好き」などの各家庭の考えはもちろんのこと、
田舎であること…失礼、自然が多いこと、
ママの実家・パパの実家が近くにあるケースが多いこと。
あとは、子育てしやすい町を目指しているだけあって、
滑川町ではいろいろ補助金が出ることも理由として考えられる。
(子育て支援施設などの環境は足りていないと感じるが…。)

第3子以降の子育て支援

滑川町子育て支援

滑川町は、1人目から、給食費は無料である。
こども医療費も高校生まで無料。
では、3人目以上はどんな補助金が出るのか…?

先日、滑川町保健センターでもらった
滑川町子育てサポートプラン』によると、
第3子以降を出産・養育している人には、段階的に支援金が出る。
出産時、50,000円。
小学校入学時、50,000円。
中学校入学時、50,000円。
(H30年度10月1日現在)
つまりずっと住めば、15万円が町からもらえる!

 あと、保育園や幼稚園に行く場合は、2人目、3人目と安くなる。
年収にもよるが、2人目は半額、3人目は無料となるようである。

埼玉県の子育て支援

埼玉県でも3人目以上は補助がでる。
『3キュー子育てチケット』というもので、
H29年4月以降に第3子以降の子どもが生まれた家庭を対象とし、
自分で申請書を送る必要がある。

これは合計5万円分が支給される(1年目・2年目は2万円、3年目1万円)。
現金ではなく、チケットとして送られてくる。
ベビーシッターや保育園保育料、水族館、動物園、おむつ、ミルク…
提携している企業ではそのままチケットとして利用し、
普通のお店で購入したものはレシートを送ると現金で戻ってくる。

埼玉・滑川町に住んで3人目を出産すると全部合わせて20万円もらえる。
3人目以上なので、4人目出産の方ももちろんOK!

国の補助金子ども手当のUP

全国の子どもがもらえる『子ども手当』も併せて書いておく。
(ご存知の方も多い内容だとは思うが…)
通常、3歳未満の子どもは一律15000円/月。
3歳~小学校終了前までの子どもは10000円/月。
中学生は一律10000円/月。

3人目からは、3歳~小学校終了前までの子どもの手当が
10000円→15000円/月になる。中学生は変わらない。
ということは、3歳~12歳までの約9年間で、
12か月×9年間×5000円=54万円程度、多く貰える。
(これは、生まれた子どもの誕生月によって変わる!!)

滑川町の大人の風疹ワクチン補助について

話がだいぶ変わるが、最近、関東を中心に風疹が流行っている。
海外の妊婦は、日本への旅行は控えるようにという
お達しまで出てしまうほど、風疹感染の危険が高い。

ウチの旦那は都内まで電車通勤。
我が家でも風疹が心配になり、
すぐに近所の内科で予防接種を受けてもらうことにした。
近所の内科は、MR(麻疹・風疹)ワクチンしか扱っておらず
12,000円かかった。なかなか高い…。
(風疹のみのワクチンならもっと安い。)
こんなに流行っているのだから、
きっと町から風疹ワクチンの補助が出ているだろうと調べてみた。

滑川町の風疹ワクチンをネットで検索すると、すぐ出てくるのが

・助成額
接種費用のうち、3,000円(1回限り)

・申請期間
平成25年7月1日から

・接種期間
平成25年4月1日~平成26年3月31日
本年4月1日以降に接種された方は助成の対象となります。
(滑川町HPより)

とある。え?接種期間はH26年まで?今年はやっていないのか?
気になったことは、すぐ聞く。保健センターに電話してみた。
「今年もやっていますよ」とのこと。

ただし、大人の風疹ワクチン補助には条件があり、
・19歳~49歳までの妊娠を希望する女性
・妊娠をしている女性の夫
だという。これはもともとHPに載っていた条件と同じだ。

予防接種を受けた後に、保健センターで直接、申請する。
手続きには、予防接種の領収書・印鑑・振込先の通帳、
夫が補助を受ける場合は母子手帳も必要となる。
領収書には、摂取したワクチンの名称が書いてないと
使えないので、ワクチン名がわかるものも併せて持っていく。

ということで、HPには書いていないが補助が出ることが分かった。
いつも思うが滑川町はHPに新しい情報を載せて欲しい。

最後に…

最近は仕事が忙しくてなかなか更新できない状態を、心苦しく思う。
読んでくださっている方には、本当すみません。
更新…自分なりに…頑張ります!

ということで、滑川町は、直接聞けば親切に教えてくれるが、
ネットにはなかなか情報が載っていないことが困った点である。

滑川町のこれから妊娠を希望する方、妊婦さんのご主人さんは
ぜひ風疹予防接種を受けて(補助金も申請して)貰えればと思う。
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滑川町『保健センター』のHPには、
今年2018年度(2019年3月末)に風疹の予防接種を受けた大人で
2019年4月30日までに申請した人には
3000円の補助が出ると載っていた!
まだの方は、ぜひどうぞ。     H31年2月10日追記

埼玉県HP子育て支援員研修『放課後児童コース』では放課後児童支援員の”資格”が取れない!

埼玉県子育て支援員研修『放課後児童コース』

以前から参加している埼玉県主催、(株)ポピンズによる
子育て支援員研修であるが、いよいよ学童の専門研修がきた!
学童についてはまだまだ知識・情報がない分、
この専門研修を楽しみにしていた。
専門研修は川越の東上パールビルヂングで2日間行われた。
10月10日・16日と平日なので、この研修のために休みもとった。

研修の先生は、全国学童保育連絡協議会に長年勤めて、
現在大学でも講師をされている方である。
専門研修が始まってすぐに、私は衝撃を受けた!!
何が衝撃だったかというと…

この『放課後児童コース』では、学童の専門資格である
『放課後児童支援員』の資格が取れない!!ことが分かった。

休憩時間に専門研修の先生に直接質問してみた。
「あの~、町役場の健康福祉課の方から、県の研修に申し込むと
学童の資格が取れると聞いていて、参加したのですが…。」
「町から直接、その資格研修に申し込むんだよ」とのご返答。
なんてこった…。埼玉県のHPにも、ポピンズの申込書にも、
資格が取れないとか・取れるとか、何も書いてなかったぞ?
研修後、役場に行ってみたところ、
「え?そうなんですか?じゃぁ、町の学童連絡協議会から
申し込むのかな?どうなのかな~?」と言われた。
結局今年は資格が取れないのは確実。ガックリ。

放課後児童支援員という『資格』

この専門研修で学んだことであるが、
2014年までの国の制度は公的責任があいまいで、最低基準もなく、
予算措置があいまいで補助金も少ないものだったという。
国は、もっと以前は児童館(子どもが遊びに行く場所)があるから
学童(子どもの放課後を預かる場所)はいらないと考えていたという。
滑川町は、そもそも児童館もありませんが!!

それが『放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準』や
『放課後児童クラブ運営指針』が出されて、
2015年4月から国の制度や市町村の政策も大きく変わった。

放課後児童支援員の『資格』取得の研修は2015年から始まり4年目。
2019年までに、全国すべての学童にこの資格をもつスタッフが
1~2名いなくてはならないということが決まった。
この5年間は移行期間である。
支援員の資格は、保育士資格や教員免許と同じように、
取得した自治体に関係なく、取得していれば全国どこでも
この資格を提示して学童で支援員(指導員)として働ける。

私は「この資格が作られて、良かった」と考える理由が3つある。

・専門の研修が多くなるため、学童支援員の質を高められる。

・学童支援員も『専門職』であるということを社会に示すことができる。
学童の先生は、大変な仕事であるにも関わらず、
だれでもなれると思われがちである…。
つまり学童の指導員の社会的な地位向上にも役立つ!

・学童支援員の給与UPにつながる。
学童は常勤勤務の方もいるが、非常勤・パートさんが多い。
非常勤さんたちは、勤務時間=子どもが学童に来る時間帯、が多いが
常勤の支援員さんは午前中から、お掃除やら、お手紙やら、
教材やら、おやつの準備、他にも年間計画を立てたり…
子どもがいない時間も色々な仕事を抱えている。
子どもを見守るだけでなく、子どもの成長を支え、
子どものいる家庭を支え、周りから見える以上に大変な仕事である。
にも関わらず低賃金といわれている。
学童支援員さんの年収は、良くても300~400万。
非常勤さんはもっと低いことになる。
法整備がなされたことで、学童支援員さんの社会的地位が上がり、
経験年数によって賃金が上がる、という施設も今後増えてくるだろう。

保育士も学童支援員も社会的地位の向上と給与UPをすることで、
やりたい人が増え、保育園や学童の質が良くなるとともに、
保護者が安心して預けられる→少子化対策にもなる?とまで思えてしまう。

専門研修を受けて学んだこと

今回の研修で私が特に学んだことをまとめる。
(すでに学童支援員として働いている方には
当たり前のことかもしれないが…。)

学童は『生活の場』である。信頼関係が重要!

学童は子どもが「ただいま~」と帰ってくる生活の場所である。
ただいまの声や表情やしぐさなどを支援員は読みとり、
今日は学校で何かあったかな?などを考えつつ
「おかえり」と言って受け止め、話を聴く。

子どもは『学童に行くのが当たり前』ではないので、
学童に日々通えるように、行きたくなるように、支援したり
環境を整えることも支援員の役割。

子どもが“安心して”生活できるようにするためには、
大人との信頼関係が重要であり、
子どもの発達段階に合わせた支援を行っていく。
子どもが無意識に発信している信号をキャッチして、
言葉にして投げ返してあげること、つまり
小さな受容の繰り返しで、信頼関係が作られていく。

また、学童はあくまで、生活の場を提供することが目的なので
『勉強を教える』『○○できるようにする』などの“教育”は、
本来の学童ではしないという。
それでも時と場合に応じて、宿題のサポートをしたり、
ルールを守らない場合や、他の子を傷つける場合などは、
子どもに合わせて指導していく必要がある。

子どもが、やりたいこと(主体性)を大事にする。

学童の法整備に伴い、児童の権利に関する条約の考え方が含まれ、
子どもが自分でやりたいことを主体的にやることが重要だと
学童でも位置づけられた。

子どもはやりたい遊びをやれるというだけでなく、
宿題も、子どもがしたいときに自分でやるということ。
大人から与えられてやるのではなく、仕方なくやるのではなく、
宿題も遊びも自分でやりたいときにやる。
支援員は、宿題を促す声掛けをしたり、遊びに誘ったりはするが
子どもが自分の意志でやることが大切だという。
子どもがしたくない遊びは、断ることもできる。

ここでちょっと難しいのが、親の意見だと思う。
親は、宿題を学童で行ってほしいが
子どもは学童ではしたくない場合があったりする。
私も親として学童で宿題までしっかりサポートしてくれれば
助かるという気持ちがよくわかる。
親の意見を取り入れ、学童で『宿題の時間』を設けている場合もあるし
『帰ってきたらまず宿題』というルールの学童もある。
子どものやりたくないという気持ちも受け止めつつ、
宿題を促すには、支援員のスキルと信頼関係が重要になると思う。

安全・安心への対応のために…

学童の場は、意外と危険がいっぱいある。
教員をしていると保健室があり、保健の先生がいるので安心だが
学童は支援員が全部行うことになる。
医者や看護師ではないので消毒などの医療行為はできない。
学童支援員・補助員は、日ごろから危険やケガ、トラブルへの対応を
話し合っておき、チームで解決していく必要があるという。
学童支援員が気を付けておくべきこととして、
学んだことを整理しておきたい。

・状況の整理
何かトラブルや危険なことが起きた場合などは、
いつ、どこで、だれが、どのようになど、具体的に記録をしておく。
支援員がそばにいないときに起きた場合は、他の児童からも
聞き取りを行い、正確な情報を集める。
この情報は支援員の間で共有・整理することで、
保護者への連絡の際や、今後の予防や対策にもつながる。

・衛生管理
日常的な設備の清掃・消毒の実施や、施設周りの見回り・点検、
手洗いうがいなどの指導も欠かせない。
特におやつを提供することの多い学童では、
食中毒の防止のために、食器等の管理・洗浄、おやつをつくる人の
手洗いうがい、マスク・エプロン・手袋等の着用、
おやつの賞味期限管理、おやつの調理方法、自治体によっては検便、
ごみの処理の方法など、色々なことに注意しなければならない。

・アレルギー
おやつを提供する学童では、食物アレルギー・誤食の防止も
気を付けなければならないことである。
アレルギーをもつ子どもの増加とアレルギーの多様化に合わせて
保護者から事前にアレルギー情報を提供してもらい、
誤食を防いでいく必要がある。
夏休みなどお弁当を持ってくる学童の場合、子ども間で、
おかずの取り換えっこなどを行うケースもあり、気をつけること。
また、今までは食べても平気だったものでも
突然、発症してしまうことのあるので、子どもの様子には気を配る。
アナフィラキシーが起きてしまった場合には、
エピペンがあれば使用し、救急車を呼ぶ。

・ケガ
小学生のケガは、1年生男子に多く、時間は15~17時に多い。
つまり学童にいる時間、放課後遊んでいる時間に危険が起こる。
特に、切り傷・擦り傷・鼻血・突き指などが起こりやすい。
血が出た場合も水で洗って、きれいな布等で圧迫して、心臓より高くする。
マキロンなどの消毒、鼻血で鼻にティッシュを詰めるなどの行為は
原則、支援員はできないという。

日ごろから『ヒヤリ・ハット報告書』を作っておき、
実際に大きい事故・ケガになる前に、起こりやすい危険について
時間・場所・活動内容を振り返っておく必要があるという。
ケガの要因を全て排除するのではなく、
「小さなケガは、子どもの発達にとって必要なこと」ととらえ
子どもが自分で考えて、危険かどうか、やっていいかどうか
判断できるようになることが大切だと学んだ。

最後に…

子育て支援研修では、意外と学べることが多かった。
今年、資格が取れないことは残念であるが、
資格がないと学童を開くこともできないので
今度、滑川町の学童連絡協議会に連絡してみようと思う。

滑川町の学童作りに興味のある方、よかったらご連絡ください。
→お問い合わせフォーム

NPO作りもそろそろ準備会を行おうと思います。
滑川町の地域で子育てに関心のある方も、ぜひご連絡ください。

namegawa-kosodate.hatenablog.com

 

H31年度、滑川町保育園事情

H31年度滑川町保育所申し込みの手引き

昨日、久々に仕事帰りに役場に寄ってみた。
そろそろ顔を覚えられているようで、先に担当のお兄さんから
「学童を開きたい方ですよね~」と言われた(笑)
もちろん学童やNPOの設立のこと、子ども食堂の相談もしたが
それは別の機会に述べようと思う。今回は保育園について書く。

今年の申し込みから『滑川町保育所申し込みの手引き』なるものが
配られるようになった。
この内容は、入所手続きの流れや、入所選考の仕方、保育料など
今までにない情報(直接聞けば教えてくれていた情報)が載っている。
役場の職員さんから「分からないことはこれ見てね」と言われた。
「もしくは役場に電話してね」と。
しかし役場にはできるだけ直接、相談に行くことをオススメする。
たくさん行くと担当さんからいろいろな情報が引き出せる。
(ここに書けないことを教えてくれることも?)
担当さん、お忙しいところ、いつも済みません!

現在滑川町には、5つの認可保育園と、1つの家庭保育室がある。
認可保育園は、以前に紹介したことのある次の5つ。
・ハルム保育園 定員138名
・ハルム第2保育園 定員90名
・つきのわ保育園 定員90名
・白い馬保育園 定員80名
・どんぐり保育園 定員54名
役場では、例年変わらないが、パンフレットが配られている。
これはちょっと古い情報であり、現状が知りたい場合は
直接、保育園に電話して見学に行くことができる。

つきのわ保育園・どんぐり保育園は電話して予約すれば見学OK。
園長先生が保育園の特徴などを見学しながら教えてくれる。
白い馬保育園は、去年は見学させてもらえなかったので、
今年見学ができるかどうか電話して確認してほしい。
ハルム保育園・第2ハルム保育園はそれぞれ『見学会』を開いており
電話してみて『見学会』の日から選ぶことになると思う。
近い日程の『見学会』は一杯になることがあるので、お早めに。

ここに来年度、『よつば保育園』が加わる。
よつば保育園は、現在『家庭保育室よつば』を開いている先生が
NPO法人で認可保育園を開くという。
保育園を運営するのは社会福祉法人が多いが、
社会福祉法人は今、作るのが難しいらしい…。どうなのか?

新しい認可保育園『よつば保育園』

役場の担当さんの話だと、工事が始まったばかりだという。
もともとは森林公園駅近くの線路の南側に予定地として
看板が出ていたのだが、結局移動して
線路の反対側・北側の『羽尾地区』にできることになった。
場所を説明してみよう。
森林公園駅北口、線路に平行に走る道を
東松山方面にまっすぐ行くと、T字路に羽尾郵便局と
コンビニがある。郵便局まで行かずに、
その道沿いの途中にあるようだ。

小規模の認可保育園で、定員50名。
0歳3名、1歳8名、2歳9名、3歳からは10名ずつ。
ここの保育園も、1歳→2歳、2歳→3歳に上がるとき
1名ずつしか増えないので、今年と同様に
2歳児・3歳児の倍率が高くなりそうである。
今年は2歳児・4歳児の入園希望が多く待機児童が出ていた。

 よつば保育園は、説明会の日程が決まっている。
現在の『家庭保育室よつば』で行われて、
10月・11月の土日に開催されることが多いようだ。
事前に予約が必要とのこと。
詳細は、役場で渡されるパンフレットを見てほしい。

企業主導型保育園

それともう一つ。企業主導型保育事業により運営する、
無認可保育室『かめめほいくえん』を紹介しておく。
これは、認可保育園に含まれない保育園で
役場はその募集に関与しない。
つまり直接、この保育園に申し込む。

希望したが保育園に入れなかった場合や、曜日利用の場合、
滑川町民以外の人でも自営業の人でも、
保育園が入園許可すれば入れる。
料金は、認可外なので高め。
例を挙げると、1歳児の1ヶ月間の保育料48700円、
3歳児の1ヶ月間の保育料40200円。
これに町から補助金が出るかどうかは、まだわからないので
ぜひ役場に問い合わせをしてみてほしい。
(今年度は認可外保育園でも補助金が出ていたようである。)

『かめめほいくえん』のパンフレットも、役場でもらえる。
キッズかめめを運営している企業・場所なので、
訪れたことのある人も多いかもしれない。

参考として、親の所得にもよるが、認可保育園の保育料も
載せておく。滑川町保育所申し込みの手引きより。
市町村民税の所得割額が48,600円~97,000円未満の場合、
3歳児の1ヶ月間の保育料15000円、1歳児は21000円。
3歳以上になるとだいぶ安くなる感じがする。

終わりに

今年は働いているので、役場への問い合わせや
各保育園を見て回る時間が減ってしまった。
滑川町はネット上での情報が少ないので、
できるだけ情報を集めて載せたいとは思っている。
また保育園で新しい情報を得たら載せたいと思う。

あと、来年度から新たに保育園を希望される皆様へ、
ぜひ役場に沢山行ってください
「ここに絶対に入りたいんですけど、どうすれば良いですか」
とか…直接、担当の方と相談してください。
滑川町東松山は、相談した人の方が入りやすい(?)とまで
言われるほど、入園の強い意志を伝えることが大事なようです。
実際のところ、入園しやすいかどうかは私には分かりませんが
それでも担当さんは親身になって相談に乗ってくれるので
行く価値アリです!!

滑川町町民体育祭に参加してみた

滑川町の体育祭

第34回町民体育祭がH30年10月7日の今日、行われた。
滑川町に引っ越してきてから初参加である。
10月だというのに非常に暑い中、大人から子どもまで
たくさんの人が参加しに来ていた。

町民体育祭は、予備日はなく、実施の有無を朝6時に
防災無線で知らせるというシステム。
総合運動公園グラウンドで、朝8:00選手集合、
8:15入場行進、8:30開会式。

プログラムは、小学生、中学生がメインのものから
年代別に大人だけで行うものまでさまざまだ。
50m走、100m走、ゲート通過リレー、
滑川幼稚園年長さんによるお遊戯、中学校部活対抗リレー、
むかで競争、60m走(40歳以上)、1000m走、
ボール送りリレー、小学校親善リレー、
滑川音頭および昼食、長縄、紅白玉入れ(40歳以上)、
スポーツ少年団リレー、綱引き、年代別リレー、
体育祭クリーン大作戦など。
参加選手は、予定時刻の20分前に集合すればOK。
すべてが終了するのは15時くらいである。

ボール送りリレー

 私が参加する予定はボール送りリレー。11:40開始である。
ちょっと遅めなので、朝から行くと子どもが飽きちゃうし
疲れちゃうし…と思い、開始1時間前に行くことにした。
行ってみて驚いたのは駐車場。満車満車で、
駐車場に向かう細い道にも路上駐車がたくさん。
まだまだ入ってくる車があるのに、警備員さんもおらず。
仕方ないので車を降りて先に色々見て回って空きを探した。
ちょうど出る車があったので停められたが
こんなに混むとは思っていなかった…。

さて、ボール送りリレーは、どんな競技か紹介したい。
言葉だけ聞くとイメージは、頭の上に手をあげて
大きめのボールをみんなで渡していく…ように感じる。
しかし、これが意外と地味にハードなものだった。

年代別に男子5人と女子5人が交互になり、さらに
立つ人、座る人、立つ人、座る人と交互になる。
立つ人の股の下・座る人の頭の上にバスケットを通していく。
一番後ろの人まで回ったら、その人はボールを持ったまま
カラーコーンまで走って戻ってきて、列の先頭に並ぶ。
今度は立っていた人が座り、座っていた人が立つ。
そしてまたボールを回して、全員が走ったら終わり。

何がきつかったって、前屈なんてめっきりしてないから
体が硬い(笑)。立って、座っての動作がきつい。
久々の全力疾走がきつい(笑)。
これは、事前練習しているかどうかが重要かもしれない。
うちの地区はどうやらマイペースなようで、
練習ボールすらなく、ぶっつけ本番だった。
(他の地区の動きをみて覚えて~と言われた(笑))
本番直前、一生懸命練習している地区も多かった。

それぞれの字(あざ)の熱意&お弁当事情

体育祭に熱心だったのは、『六軒』や『月の輪』などの方。
若い世代が多いからか?、本番に向けて練習もしていた。
『都』はちょっとマイペースで、熱心な参加者も少ないらしく
ケガしなければいいかな…という感じ。
年齢不問の長縄跳びも、『都』は出る子どもが
幼稚園生~小学生程度だが、熱心な地区は小学生高学年中心で
中学生もいたのではないかと思われる。
地区によって全然違って興味深かった。

もう一つ、地区で違うのは、お弁当!
登利平のお弁当の地区もあれば、
豚汁かな?お鍋がセットされていて配られていた地区もあった。
都は仕出し弁当のマルイ。都にあるお店である。
お弁当は選手とその家族にも地区が用意してくれる。
昼食の心配をしなくて良いというのはありがたいことである。

地区によっては、この体育祭が終わった後、
夕方から『お疲れ様会』が行われるようである。

最後に

『地域で子育て』を訴えていることもあり、
地域行事にも積極的に参加したいと考え今回参加した。
久々に体を動かした(笑)楽しかったし参加してよかった。
地域の人とのかかわりは少なかったので、
また来年も挑戦できればいいかなと思う。

体育祭では、スポーツ少年団の子どもたちも
たくさん参加していた。スポーツ少年団は、
『地域で子育て』をする1つの方法であるのだと感じた。
スポーツ少年団のように、小学校区に関係なく
地域に友達や、信頼できる大人がいること、
地域に居場所があると思えることが大事だと思う。

また、小学生以上の子どもをもつ家庭は多く参加していたが
幼稚園以下の子どもしかいない家庭の場合は、
参加率があまりよくないように思う。
幼稚園でも年長さんのお遊戯しか参加競技がないからか?
4歳・2歳のウチの子は、ママの応援しかできなかった。
あと、小学生の子どもをもつママ同士のグループのような
人間関係が出来上がってしまっていたので、
地域の中で、新しく人間関係を始める大変さも感じた。

女性教員という仕事と、育児事情

教員の育休事情

育児休業

出産すると申請により手当てがもらえる。
出産費は、互助会と共済組合からもらえるので、51万円。
あと「すくすくギフト」という育児関連品が載った本の中から
品物を選んで(物によっては追加で費用がかかるが)もらえる。

教員の育休は、子どもが3歳になるまでとれる。
この期間中は、臨時教員の先生が来てくれて安心して休める。
育児休暇中の6か月までは、給与の67/100の育休手当が出る。
6か月~1歳までは給与の半分が出る。
私は上の子に続けて下の子を産んだので、4年間育休を貰った。

仕事復帰の方法~短時間勤務~

教員にも小学校入学前の子どもがいる場合、短時間勤務の選択ができる。
いくつかパターンがあり、4時間55分×5日、7時間45分×3日、
3時間55分×5日、7時間45分×2日+3時間55分×1日、から選択可能である。
しかし育休も長く貰っているし、短時間勤務のために他の先生に
(臨時教員か時間講師かは分からないが)来てもらうのも気が引ける。
教頭先生に「実際に短時間勤務する人ってどれくらいいます?」
と聞いたところ、「あんまり居ないよ」と言われた。
さらにウチの学校には短時間勤務を希望する、
同じく今年復帰の女性の先生がいるので、なおさら取りづらい。
結局、私は覚悟を決めてフルタイム復帰をすることにした。

育児をしながら、女性が教員をすること

女性の先生には、子どもがいて預けて働いている人もいれば
親御さんと同居で祖父母が子どもの面倒もみてくれている人、
子どもが大きくなって手を離れた人、子どもがいない人など様々だ。
続けて子どもを産んで、長~く育休をとっている人もいる。
仕事に復帰すると、周りの先生方から
「大変だね、頑張ってね」「子どもが泣くのは最初だけだから」
「私も子育ては保育園と学童任せだったわ~学童様様」などの
声をかけてもらった。

私の場合、復帰した今年は『学年外』だった。
つまり担任も持たないし、副担任もしない。学年に所属しない。
授業以外のお仕事である『分掌』や『部活』も比較的、
子育てを優先にして動けるような状態にしてくれた。
大変なのは、授業であった。
今年復帰して、今年は学校内で一番授業が多い。
教科書も内容も、育休前とだいぶ変わっている。
毎日必死に勉強している。

教員は、働きだしたら実はあまり平日は休めない。
「公務員は休みが取りやすいでしょう」と言われるが、、、
担任ではないので、授業がなければ休みが取りやすいハズだが、
授業がみっちり入っているのでなかなか休みが取りずらい。
授業を調整して、交換してもらって休みを貰う。
もしくはテスト期間中や、夏休みなどに休みを取る。

フルタイムで働くと朝5:00頃起きて夕飯まで作り、
7:30に家を出て、夕方5:30に帰るから
毎日、家でも忙しい。基本ワンオペ育児である。
もちろん復帰前にルンバを購入した(笑)
『貰えている休み』は多いけれど、『使える休み』は案外少ない。
子どもの皮膚科にも行きたいし、私の病院にも行きたいし。
忙しい忙しいと言いながら、時間をつくって行いたい野望もある。

ちなみに…これが『小・中学校の先生』ならもっと大変だと思う。
小・中学校は、担任をもつのが当たり前で(特に小学校は!)
新任の先生でもだれでもすぐに担任をもたされる。
中学校は担任に加えて、さらに部活が熱い。
学校によっては考慮してもらえるところもあるだろうが、
夕方は仕事(部活)とお迎え時間との闘いだろうと思う。

仕事復帰に伴う、保育園入園の難しさ

私は下の子が2歳になった年の、次の年度(H30年4月)から
仕事復帰をすると決めた。
しかし滑川町の保育園では2歳児が多く、当初は待機児童になった。
待機児童なので、上の子の保育園に下の子の1日預かりをお願いしつつ、
祖父母にもウチに来てもらって面倒をみてもらった。
(H30年10月現在、引っ越した子がいて保育園に入園できた。)
保育園への入りやすさを考えると1歳になった年の、次の年度の
4月からがオススメかもしれない。(1歳クラスへの入園)
0歳クラスから1歳クラスに上がるとき人数が必ず増えるためである。

女性教員の場合、1歳になった年の、次の年度か、
2歳になった年の、次の年度からの復帰が多いと思う。
3歳までは育休が取れるが、3歳になったタイミングで復帰は難しい。
3歳になったタイミング(年度途中)で、
保育園に空きがあるかどうかはわからないということと、
(やはり4月入園からが入りやすいと思われる)
年度途中だと、復帰を受け入れる側(学校側)が難しい。
もちろん本人の希望ならば、復帰を受け入れるのだろうが、
学期途中の復帰や3学期からの復帰(臨任の先生と交代)では
生徒も混乱するであろう。

3歳まで育休が取れるのならば、もう少し伸ばしてほしい。
3歳になった年の、次の年度の4月から復帰ができれば、
子どもの預け先に幅が広がる。
保育園だけでなく『こども園』や、幼稚園の『延長保育』も
選択肢としてあげることができる。
2歳では基本的に『保育園』しか預け先がないため
待機児童問題に悩まされることになる。

終わりに

教員をやっているが、教員だけでなく母親でもある。
仕事も大事だが、子どもはもっと大事だ。
学校だけでなくすべての職場において、
もっと柔軟に休みをとれるようにしてほしい。
できれば育休も全ての職場で
3歳の次の年まで取れるようにしてほしい。

『子育て=女性の仕事』ではなく、『家庭』だけでなく、
社会・地域で子どもを育てる意識を持つことが大切だと思う。
子育て中のママを一人にしないで。
働くママをこれ以上追い込まないで。
地域関係の希薄化は悪いことしか生まない。
もっと地域で声を掛け合って、みんなで子育てしたい。
女性の働きやすい環境とともに、子育て環境を整えることが、
少子化対策にもつながる。

安倍首相も、吉田町長も、口だけでなく、
『子育てしやすい環境』をしっかり整えてください!

 公務員という恵まれた立場にも関わらず
贅沢を言って申し訳ありませんでした。

 

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父親・育メンについて考える

『育メン』なんていうサポーターは、いらない!

子育てにはサポーターが必要だが、パパはサポーターではなく親だ。
ママとともに一緒に子育てをする『親』という意識を共有したい。
男性のみなさん、先に謝ります。生意気言ってすみません。
ということで、今回は男性の家事・育児について書きたいと思う。

日本は昔から、家事・育児は女性がするという固定観念がある。
昔と言っても、江戸時代までは農業中心であったから
家族で働いて家族で子どもを育てていたと考えられるので、
この固定観念は、サラリーマン+主婦の家庭が増えた
戦後、わりと最近、流行った考えなのだろうと思う。

日本では父親の家事・育児時間が母親に比べて極端に低いことは
よく知られている。具体的に、他国の6歳未満の子どもの父親と
日本の6歳未満の父親の1日当たりの家事・育児時間を比較してみる。
2016年内閣府のデータより。

スウェーデンの父親…3時間21分(母親5時間29分)
アメリカの父親…3時間10分(母親5時間40分)
・日本の父親…1時間23分(母親7時間34分)

どの国も母親の方が家事・育児時間が断然多いが、
日本の父親の家事・育児時間は、非常に少ない。
1時間23分のうち、育児に費やす時間は49分だという。
これではパパはサポーターとしか呼べない。
ほとんどの家庭で『ワンオペ育児』をしていることになる。
なぜ、こんなにも家庭に費やす時間が少ないのか、
男性の労働時間が長いからか…?

内閣府のデータによると、週60時間(8時間×5日+20時間)以上
働く人の割合は2005年以降減少しているというが、
2016年のデータ、現状としては、
30~40代の男性15.1~15.7%が週60時間以上働いているという。
つまり子育て期のパパの6人に1人が週60時間以上働いている。

共働きが増えている今でも、父親の家事・育児の参加が少ないため
女性ばかりが負担が増えていることになる。
女性の労働力はM字型と言われ、20代で上昇し、30代で下降、
子育てが落ち着いくる40代で再び上昇する。しかし、
多様な働き方に対応するための休業・再雇用制度なども不十分で、
保育園や学童などの子育て支援も足りていない。
女性は仕事と子育ての両立に悩んでいる人が多い。

ワーク・ライフ・バランス

これは、働きながら充実した私生活が送れるよう、
仕事とプライベートをバランスよく両立することだという。
1990年代から欧米で使われ始めた概念である。
この憲章について日本の内閣府は次のように述べている。

・就労による経済的自立ができること。
・健康で豊かな生活のための時間が確保できること。
・多様な働き方、生き方が選択できる社会にしていくこと。
仕事とプライベートのバランスが取れていない日本だから、
これからは、充実した私生活を送ることで、
仕事における生産性を高めることにつなげ、
企業と労働者、ともに有益なものにしていきましょうと。

さて、女性にとっては、それが本当に可能なのか。
別のデータを挙げてみる。
日本の女性議員の数は衆議院で10.1%、
参議院で20.7%(2018年4月現在)。
世界の国会議員が参加する列国議会同盟の調査によると、
日本の女性議員数は世界193カ国中158位だ。(2018年)

他にも、民間企業における女性管理職の割合について
内閣府のデータを挙げる。(H12年のデータしかないが)
係長31.2%、課長19.0%、部長7.4%。
意思決定の場に、女性が少ないということは
女性の声が政治・社会に反映されないということになる!

声を挙げたくても、挙げられない女性は多い。
家事と育児に追われ、親の介護まで抱えている女性も多い。
女性が働くことは、「自分が、勝手にやりたいから働く」と
思っている男性も、まだ確かに、いる。
仕事するなら家事もしっかりやってよねと。
仕事と家庭と子どもとやりたいこと全部選んで何が悪いのか。

男性は子どもが生まれると、どうしているのだろうか。
「じゃあ今まで以上に仕事を頑張ろう」と思うか、
「じゃあ育休をとらないとな」と思うか。
育休はまだ取りにくい社会だから、
せめて早く帰ろうと思う人は多いかもしれない。

子どもを産むと、閉鎖的になりがちな母親は、
自分の話を聞いてほしい。子育てを一緒に悩んでほしい。
ずっと子どもと一緒でストレスがたまる。自分の時間が欲しい。
なぜ、女性は子どもを産むと仕事を辞めたり、
働き方を変えるということを求められてしまうのか。
男性で育児休暇をとる人は少ないのに!

ウチの旦那のことで、申し訳ないが
旦那も実は「私が働くことに反対」している。
子どものそばにもっといてほしいからと。
旦那のお母さんもパートで働いていた人である。
旦那も子どものころは保育園で過ごしていた人である。
保育園はかわいそうなところじゃない!

 家事・育児について男女が平等になる日はくるのか?

最後に…

自分にとって子育てが一番だと思って、
仕事を辞める人がいることも、もちろん知っている。
女性が自分で考え、自分で決断したのなら大賛成である。
家庭の事情で仕方なく仕事を辞めた女性も知っている。

私がこの仕事(教員)を辞めようかなと悩むときは、
自分のしたいことがあるからだ。
子どものことはもちろんかわいいが、
子育てのため“だけ”に辞めるのではない。
自分で考えて『やりたいことをやる』ためだ。
子育てだけでなく、やりたいことがあるのに、
家庭か、仕事か、やりたいことか…
どれかしか選べないのは違うと思う。

本当に女性が求めることは何なのか、
政治や社会は声にならない声を拾ってほしい。
女性が『自分らしく』生きていくことを、選択しても
良いと思える社会をつくっていく必要があると思う。

 女性にもっと自由を!