教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの野望と活動と子育ての記録。

子どもを育む絵本の読み聞かせ

絵本を読む時期

絵本は実は、0歳児からでも読める。
まだ視界がぼやけている時期だが、コントラストや大まかな形、
色の違い、読む人の声などいろいろな刺激を受けている。
子どもを抱っこして読む場合は、良いスキンシップにもなる。
1歳を過ぎると自分で絵本をもってきて「読んで」という子も多い。

絵本は子どもだけでなく、大人の心も豊かにする。
子どもの本だと思って読んでも、大人でも感動させられることも多い。
一緒に読めば、親子で絵本の世界を共有できる。
読んだ後に言葉を交わせば、かけがえのない時間を過ごせる。
今回は、子どもと絵本について、自分の経験や学んだこと、
お世話になった保育士の先生から聞いたことなどをまとめたい。

絵本の読み聞かせのメリット

絵本を読むメリットはいくつも考えられる。
年齢によってメリットも異なってくるが、
読み聞かせが子どもに与える良い影響はたくさんある。

コントラスト・色・形・音を楽しむ!
がちゃがちゃ どんどん (幼児絵本シリーズ)

がちゃがちゃ どんどん (幼児絵本シリーズ)

 

0歳でも絵本が視覚的に良い刺激になる。
視界がぼやけていても理解できる、はっきりとした色や形を
盛り込んだ絵本を用いることがポイントである。
言葉は分からないながらに慣れると目で追ってくれるようになる。
テレビでは早い動きと激しい色彩で、刺激が強すぎることも多いが、
絵本はゆったりと子どものスピードで楽しむことができる。

動物に触れあえる!
よくきたね (0.1.2.えほん)

よくきたね (0.1.2.えほん)

 

子どもが大好きな絵本は、動物が出てくることも多い。
身近な動物から、自宅では飼えない動物、動物園にいる動物、
ジャングルにいる動物、小さい世界の動物など様々だ。
1~2歳くらいになると、絵本の動物に触れあおうとして、
絵本をいい子いい子したり、なでなでしたりする。
ライオンのガオ~という絵では、びっくりすることもある。
心が育っている証拠だと思う。

絵本の楽しさを分かち合える!
おべんとう ばこ のうた (たべもの×童謡×あかちゃん【0歳・1歳・2歳児の絵本】)

おべんとう ばこ のうた (たべもの×童謡×あかちゃん【0歳・1歳・2歳児の絵本】)

 

子どもが好きな絵本には食べ物や果物も多い。
わらべ歌の『おべんどうばこのうた』の絵本では、
一緒に手遊びをして最後は「はいどうぞ」で一緒に食べる。
もちろん真似っこだが、手で絵本のお弁当のおかずをつまんで
自分の口に入れて「おいし~い」と言ったり、
一緒に読んだお友達にも「はいどうぞ、ぱく」と、あげたりする。
絵本の世界を味わえる。

言葉をたくさん吸収する!
だるまちゃんとてんぐちゃん

だるまちゃんとてんぐちゃん

 

絵本には、いろいろな言葉が出てくる。
またその言葉の使い方も知ることができ、自然に語彙力がつく。
まだ平仮名が全然読めなくても、子どもは言葉の音と、
絵と、ときには読み手の声掛けから、どんな意味かを考える。
絵本の読み聞かせをしているだけで、語彙力や読解力、
考える力が身についていくと考えられる。

心が育つ!
かお かお どんなかお

かお かお どんなかお

 

色々な表情がたくさん出てくる絵本もある。
『かおかおどんなかお』は人の感情を絵で示してあり、
絵に合わせて怒った声や泣いた声、甘い声などしてみると
大人でも楽しく読めると思う。

3歳ころから、物語としての絵本が楽しめる子も増えてくる。
登場人物になりきり、絵本の世界を冒険することで、
その人物の感情が理解できるようになる。
これはコミュニケーション力にもつながると思う。

空間・距離・道のりを学べる! 
ぶたぶたくんのおかいもの

ぶたぶたくんのおかいもの

 

4・5歳頃になると空間や距離、道のりなどを絵本を通して
学べるようになる子もいると思われる。
『ぶたぶたくんのおかいもの』では、自宅からスタートして
お菓子屋さんまで行って、違うルートで自宅に戻る。
この簡単な地図が絵本の最後に載っていて、
ぶたぶたくんの歩いた道を指でたどったりすることもある。

スキンシップがとれる!

 子どもを抱っこして絵本を読むことで、スキンシップにもなる。
スキンシップが多い子どもは、心が安定しやすいと言われている。
絵本の読み手が親であれ、保育士であれ、だれであっても
子どもとの信頼関係が重要であり、読み聞かせは信頼関係を築く
一歩にもなりうると思う。

集中力がつく!

何に取り組むにも、集中力は大切である。
私は、子どもが“自分の好きなこと・自分のやりたいこと”を
時間をかけて行っている時に集中力がつくと考えている。
同じ本を5回くらい続けて読まされたりすることもある。
子どもは絵本の世界にはまって、非常に集中して聞いている。

年齢別のおすすめ

子どもが自分で選べない時期は、親の好みで選んで良いと思う。
子どものしつけのために…や、子どもに勉強してほしいこと…で
選ぶよりも、ただ絵本を楽しむという気持ちで選ぶことが大切だと
以前保育士の先生に教わったことがある。
また、『おはなし会』で紹介された色々な絵本も、
自分では選ばないタイプの本に出会えるのでおすすめである。

3歳くらいから、自分で本を選んでくるようになると思う。
自分が読んできた中で、特におすすめの絵本を紹介したい。
(他でもよく紹介される絵本になってしまうかもしれないが…)

0歳児

だるまさんが(かがくい ひろし)
…ひざの上に乗せて、だ・る・ま・さ・ん・がで左右に揺らしたり
 お腹を「びよ~ん」としていた。

おててがでたよ(林 明子)
…赤ちゃんの手や足に触れながら「ぱ」や「ばぁ~」で大喜びする!

じゃあじゃあびりびり(まつい のりこ)
…2歳になってもお気に入り!覚えてて自分で声に出して読んでいる。

1歳児

おつきさま こんばんは(林 明子)
…今もおつきさまを見るたびに「こんばんは~!」と言っている。

がたんごとん がたんごとん(安西 水丸)
…ひざに乗せてがたごとがたごとしながや読んでいた。

こちょばこ こちょばこ(中川ひろたか)
…こちょばこの手をするだけで大笑いする。今でも読む程!

2歳児

 しろくまちゃんのほっとけーき(わかやま けん)
…ほっとけーきが焼ける前に待ちきれなくて食べちゃう(笑

ちびごりらのちびちび(ルース・ボーンスタイン)
…子どもの誕生日に。大きくなっても大好きな気持ちを伝えたい。

わたしのワンピース
…ミシン、カタカタがもう大好き!ラララン!ロロロン!

3歳児

どうぞのいす(香山 美子)
…「どうぞ」と、優しい気持ちになる絵本。親も癒される!

ともだちや(内田 麟太郎)
…おおかみのお口が怖いけど、実は優しいとわかれば読める。

まあちゃんのすてきなエプロン(たかどの ほうこ)
…これを読んで頼まれて、エプロン作りました。2着も(笑

4歳児

からすのぱんやさん(かこ さとし)
…色々なパンのページであれこれ選んで食べるのが好き!

おしゃべりなたまごやき(寺村 輝夫)
…意外と長いお話。上の子はこれで『犯人』の意味と使い方を
 知りました。例:「おならをした犯人は誰だ?」とかいう(笑

おもちのおふろ(苅田 澄子)
…絵が非常に凝ってて、あれこれ探すと大人も楽しめる!

大人の方へ

私みたいに子どもをつい、怒りすぎてしまう方へ…
怒りすぎる自分を戒めてくれる本。
子どもを抱きしめたくなる。泣けます(笑

 

おこだでませんように

おこだでませんように

 

また、日々の忙しさに追われて、
いっぱいいっぱいになってしまう方にお勧めの本。
これも涙なしでは読めません(笑 

だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)

だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)

 
おかあさんがおかあさんになった日 (絵本・こどものひろば)

おかあさんがおかあさんになった日 (絵本・こどものひろば)

 

最後に

「うちの子は絵本に興味がないみたい…」や、
「絵本をどんどんめくってばかりで全然読めない」という人も
いるかもしれない。うちの下の子は絵本を破いてばかりだった。

それでも、その子なりに絵本を楽しんでいることも多いと思う。
絵本の絵には興味がなくても、実は読み手の声を楽しんでいる
かもしれない。前出の保育士の先生から聞いた話では、
絵本を「読んで」と、もってくるから読み始めたけど、
途端に違うおもちゃで遊んでしまう子どもがいたそうだ。
そこで読むのをやめると「なんで終わりにしちゃうの?」と
怒るのだという。絵本の音を楽しんでいたことが分かったのだと。
今はめくるのが楽しい時期ということもあるかもしれない。

また、読み手によって絵本が変わることもある。 
この本はママ、この本はパパと選んでくることもある。
子どもと一緒に絵本を楽しむことが、重要なのだと思う。