教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。滑川町のためにできること…?

キキ35歳の子育て『魔女の宅急便その6』

角野栄子さん『アンデルセン賞』受賞

児童文学のノーベル賞といわれる『国際アンデルセン賞』、
日本人の作家賞は、角野栄子さんを含めて3人。
角野さんが2018年3月26日に、作家賞に選ばれたこともあり、
遅ればせながら、代表作『魔女の宅急便』を全部読み直してみた。

魔女の宅急便』といえば、映画を思い出す人も多いと思うが、
実は児童書が原作である。1巻から6巻まである。
子どものころに読んだという人もいるとは思うが、
自分が大人になり、子どもを産んだ“今”読み直すと、
『母親』目線で物語を追ってしまうような、
以前読んだときとはまた別の感覚になる。

今回紹介したい『魔女の多急便その6』は、キキが結婚し
二人の子どもの子育てに悩み、子どもを見守り、応援し、
親も一緒に成長していく様子が描かれている。

魔女の宅急便の簡単な紹介

魔女の宅急便はその1~6まであるが、児童書なので
意外とすぐ読める。ハードカバーと、文庫版がある。
全巻を読むには時間がないと言う方にもぜひ『その6』は
読んでもらいたいが、その6をいきなり読むと
登場人物が多すぎて、ついていけない可能性もある!
時間があれば、ぜひ全巻制覇に挑戦してほしい。

www.fukuinkan.co.jp

1~2巻はアレンジされて映画にもなった部分。コリコの町では
宅急便だけでなく、母から教わった『くしゃみの薬の魔法』も
活かしながら生活していく。

3巻では、キキともう一人の魔女『ケケ』が出てくる。
破天荒な魔女の女の子で、キキの気持ちを引っ掻き回す。
6巻にもよく出てくる、主要人物となる。

4~5巻では、キキの恋が描かれている。
トンボさんを好きだと自覚して、遠距離恋愛が始まる。
実はトンボさんも悩んでいたのだと初めてわかる。
ジジと離れたり、キキの魔法が使えなくなったり、
色々なことを乗り越えながらお互いに成長していく。
最後には、トンボさんと結婚する。

6巻では、キキが35歳、11歳の双子のママとして始まる。
双子と言っても正反対の性格の、男の子トトと女の子ニニ。
ニニは魔女になるかどうか…トトはどう生きていくのか…。
13歳でひとり立ちする魔女だが、人間の世界では中学生の
子どもなのに一人で大丈夫だろうかと心配になってくる。
トトとニニ、それぞれの旅立ちを描く。

登場人物の紹介

魔女の宅急便のその6だけ読んでも良いように(笑)
登場人物をざっくり紹介したい。

主人公キキ・猫のジジ・トンボさん・コキリさん(キキの母)・
オキノさん(キキの父)・おソノさん(パン屋のおかみさん)・
フクオさん(おソノさんの夫)あたりは映画にも出てくる。

他にも、おソノさんの娘のノノちゃん・息子のオレくん。
コリコの町から少し離れた森に住む料理上手の女の子、モリさん
(キキとは同い年だったかと思う)、モリさんの弟ヤアくん、
破天荒な魔女の子ケケ(→お父さんは普通の人・お母さんは…)。

ジジが家出した際に拾ってくれたノラオさん、
くすりぐさを植えるために庭を貸してくれたヨモギさん、
ヨモギさんの息子、絵描きのセンタさん、
ジジの恋人(恋猫?のちの奥さん)のヌヌちゃん。

6巻初登場は、キキの息子のトトと、トトの魔女猫ベベ、
キキの娘のニニと、ニニの魔女猫ブブ。
これだけわかれば、6巻からでも読めると思う。

子どもは、子どもの人生がある

魔女の宅急便6巻では、子どもの世界を大人がのぞいているような
不思議な感じを得た。子どもには子どもの世界、
親は知らない・親には言わない世界がある。
思春期の子どもが抱える悩み、葛藤、自分とは何か、
自分は周りからどう見られているか…。
「お母さんには関係ない」「ほおっておいて」という
子どもの背景にはどんな気持ちが隠されているか考えされられる。
(子どもの葛藤を、83歳の大人が描いているということが、
作者の角野さんのすごさかもしれない。)

魔女は思春期に独り立ちすることで、自分で考え・自分で決めて、
『自分というもの』を見つけるのかもしれないと感じた。
しかしトトにとってのケケのように、キキにとってのおソノさんのように、
子どもは親だけでなく、周りの人も、地域の人も、教員も、
友達も、多くの人が関わりあって、成長していくのだとも思う。

6巻でキキとトンボさんのそれぞれの子育て感が混じり合っていた。
同じ親として共感できる部分もあった。
魔女の宅急便その6、P307より、キキの気持ち。

(ニニが自分で、あきないほどすてきなものを見つけることが、だいじだよ)
とんぼさんがいった言葉を思い出していました。
その通りです。こっちがさわいだって、どうなるものでもありません。

親も思春期の子どもの難しさを抱えながら、成長しているのだと思う。