教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

埼玉県子育て支援研修~基本研修~

埼玉県子育て支援研修

以前の記事に、子育て支援研修に申し込んだことを載せたが、
今回は子育て支援研修『基本研修』を終えて思うことを書きたい。

埼玉県の子育て支援研修は、株式会社ポピンズに委託されており
埼玉県HP→ポピンズに直接申し込む。
子育て支援研修の種類は、大きく4つ。…の後は研修の対象である。
・放課後児童コース… 放課後児童クラブ(補助員)
・社会的養護コース…乳児院児童養護施設等(補助的職員)
・地域保育コース…小規模保育事業(保育従事者)
         家庭的保育事業(家庭的保育補助者)
         事業所内保育事業(保育従事者)
         一時預かり事業(保育従事者)
         ファミリーサポートセンター事業(提供会員)
・地域子育て支援コース…利用者支援事業・基本型(専任職員)
            利用者支援事業・特定型(専任職員)
            地域子育て支援拠点事業(専任職員)

このうちの、放課後児童コースに申し込んだ。
放課後児童コースには、『基本研修』と『専門研修』がある。
なお『基本研修』は、他の子育て支援研修の方も一緒に受ける。

基本研修について

基本研修は、今回は所沢市民文化センターミューズで行われた。
ざっと見た感じでは200人くらい居たかと思う。男性は1割程度。
基本研修初日、8月29日
・子ども・子育て家庭の現状
・子ども家庭福祉
児童虐待と社会的養護
・子どもの障害
・修了確認テスト

基本研修二日目、9月17日
・子どもの発達
・保育の原理
・対人援助の価値と倫理
・総合演習(グループワーク)
・修了確認テスト

25ページ程度の冊子が毎回配られ、先生の講義が中心である。
先生は、某短大の講師で、以前は保育士としてはたらいていた男性。
ご自身の経験談や子どもへの対応の例などを交えて話してくれた。
内容は、大学の教育学部で学んだようなこと(発達など)から、
最近の子どもについての話、児童憲章など法律の話など
広く浅く学ぶ。具体的な子どもの話としては乳幼児が中心である。
様々な子育て支援員が一緒に受けるので
児童の話が聞きたかったが、まぁそうだよねと思う。

面白かったのは二日目のグループワーク。
同じグループには、保育士の補助員さん、子育てを終えた主婦の方、
療育園の社会福祉士の主任さんがいた。
保育補助員さんの話で興味深かったのが
「子どもがケガをして保育園に来るときは一言教えてほしい」との
こと。頭を打っていた場合は、症状が遅れてくることもあるし、
虐待かと疑ってしまうようなケガのケースもあるという。

また、療育園の方の話も考えさせられてしまうような内容だった。
療育園は、保育園や幼稚園を断られた、特別な支援を必要とする
小さな子どもから、昼間は特別支援学校へ行って勉強して、
そのあと療育園で過ごす高校生まで、幅広い子どもの支援を行う。
言葉でのコミュニケーションが取れない子どもの場合は、
体で伝えてくるので、かまれたりすることもあるそうだ。
親が自分の子どもを受け入れられない場合は、
療育園に遅くまで長時間預けたり、
家庭で虐待してしまっているようなケースもあるという。
親に話しても解決しない場合は、児童相談所へ通告する義務がある。

療育園を卒業した子どもは、どうしているのか聞いてみた。
多くの子は作業所B型で働くという。
作業所B型は、雇用契約を結ばずに短時間で働く場所。
障害や病状が重く、長時間労働が難しい人が働くことが多い。
その分、給与は安くなってしまう。
雇用契約を結べるA型で働ける子どもも、たまにいるらしい。
支援を必要とする子どもやその家庭を支えることの難しさを
感じてしまった。

今回、とくに勉強になったこと

受容すること

受容とは「自らの先入観や偏見を排し、利用者のあるがままを
理解すること」だという。
カウンセリングの世界では「無条件の積極的な関心」というらしい。

例えば、保護者からの相談で
「私、最近イラっとすると子どもをたたいてしまうんです」と
言われ、すぐに「それはまずいですね」などと返すと、
それは保護者の相談を無条件で受け入れていないということになる。
人は無意識に良い・悪いを判断しがちだが、
それを捨てて保護者の話を積極的に聴く。

例えば「それはどういう時ですか?」
「夜?朝?ご飯の時ですか?」「いつからですか?」など
質問していると、相手からの情報が出てくる。
「夫が2か月前から出張で、朝忙しくて…」などの
背景を知ることができる。すると
「おひとりで大変だったんですね」「一緒に考えましょう」
などの共感をしながら保護者の話を理解できるという。

自己決定すること

「利用者が自分にかかわることを自分自身で決める」こと。
認知行動療法に使われる『ソクラテス的問答』を行うらしい。
これは「起こった出来事が問題ではない、その出来事を
どう認知するかが問題だ」という考え方だという。

例えば「朝、会社の同僚に挨拶したが、返事して貰えなかった」
という場合を考えてみると、
「Aさんは今、忙しいのかな」と思う人と
「私、Aさんに嫌われているのかな」と思う人で認知に差が出る。
後者の場合は、考えすぎて悩んでしまうケースもあるという。

この出来事に関して、質問をしてみる。
「それってよくあることなの?」「今日だけ?」
「Aさんとはよく話をするの?」「Aさんはそのとき何かしてた?」
など、相手から情報・状況を聴き、相手の気持ちを整理していく。
そして「じゃあ今度、同じような場面ではどうしたらいいかな?」と
最終的には、相手の自己決定へとつなげていくことが大切だそうだ。

これらは、大人だけでなく、4~5才からでも可能だそうで、
児童期や思春期を迎える子どもの対応でも必要なことだと思う。
大変勉強になった。

最後に…

10月には、放課後児童コースの『専門研修』がある。
仕事をしながらなので、なかなか休みが取りづらいが
今後の子どもたちのためにも頑張りたい。
また、研修を終えたらブログに記したいと思う。

NPO滑川町子育て隊(仮)については
まだ人が集まっていない状態である。
地域で子育てをする重要性については、
知り合いの滑川町民生委員の方にも相談している。
子どもの住みやすい滑川町にしていくためのNPO
興味のある人はご連絡ください。

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