教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

妊婦とインフルエンザと…学校 ~追記アリ~

妊婦がインフルエンザになっちゃった

妊娠中は免疫が落ちるといわれている。
私(妊娠6ヶ月位?)も、しょっちゅう風邪を引く。
そもそも免疫は体内に侵入した異物(バイキンマン)を
攻撃して、自分の体を守る仕組み。

高校生物では生まれつき持っている『自然免疫』と
生まれた後に身につく『適応(獲得)免疫』があると学ぶ。
体は、乾いた皮膚やのどの粘液など、異物が入らないように
できているが、それでも異物が侵入してしまった場合に、
『自然免疫』としてマクロファージなどの食細胞が
異物を食べる。(警察のように常に守ってくれる。)

食細胞の手に負えないウイルスなどの小さな異物は
『適応免疫』として細胞性免疫と体液性免疫が発動する。
適応免疫は軍隊のイメージ。出動命令が必要だ。
細胞性免疫はキラーT細胞の直接攻撃、
体液性免疫はB細胞の作った抗体による爆弾攻撃。
免疫について詳しくは、漫画・アニメ『はたらく細胞』が
分かりやすくてオススメだ(笑)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

 

 さて、妊婦の免疫が低下する理由はいくつかあるらしい。
・お腹の赤ちゃんを異物として攻撃しないようにするため。
 (=赤ちゃんをママの免疫から守るため。)
・妊娠に伴うホルモンバランスの変化
・細胞性免疫の低下
・ストレス
一番厄介なのは、細胞性免疫の低下=軍隊が弱っている。
ウイルスに対抗する軍隊が弱いと、
重症化する恐れがあるといわれている。
だから、妊婦さんはインフルエンザの予防接種を
受けるように産婦人科で促されることが多い。

私も、家族みんなで予防接種を受けた。
大人1回5000円を1回、子どもは1回4000円を2回。
 予防接種の費用は結構かかる。
毎年受けない人も多いだろう。
教員の先生方でも、実は受けていないという人が多い。

さて、予防接種を受けていてもインフルエンザに罹った!
家族では私だけ…。旦那も子どもたちも全く元気だ。
妊婦でもインフルエンザの薬を処方してもらえた!
イナビルの吸入型(口から吸入する)お薬だ。初めて使う。
1回だけの服用で、イナビルを大人は1回に2本吸入する。
説明書を読みながら挑戦してみた。
ちょっとむせつつ(笑)どうにか吸入できた。
初日は39度の熱が出たが、翌日にはすっかり下がっていた。
予防接種のおかげか…、薬のおかげか…。
妊婦の免疫の低さを感じた次第だ。。。

学校現場とインフルエンザ

インフルエンザで予定外の休みをいただいた。
病院で検査した翌日は『豚の眼球の解剖』予定だったが…
仕方ない。既に注文して、届いていた目玉は
準備室の冷蔵庫で暫くねんねしてもらうことにした。
復帰した日に、まとめて4時間解剖実験をした(笑)

復帰して分かったことだが、学校でも流行っていた模様。
40人中、11人が休みで学級閉鎖になったクラスもあった。
生徒は、インフルエンザにかかると必ず学校へ連絡し、
出席停止扱いになる。学校保健安全法により、
登校再開は、インフルにかかった日を0日として、
5日を経過して、かつ、熱が下がって
2日経っていなければならない。
すぐに熱が下がっても5日(初日を0日として)は
来られない。この初日を0日とする考えが分かりずらい。
最低でも発熱から6日は来られないということ。

病院で聞いたところ、本来は子どもは熱が下がってから
3日は感染力があるらしく、解熱後3日たてば良いという。
しかしインフルエンザの流行を抑えられず
(家庭の知識も今ほどなかったこともあり、
解熱してすぐ登校していた子どももいるらしく)
結局6日休みを取らされるようになったのだろう。
大人の場合は、解熱後2日で感染力が落ちると聞いた。

さて、教員がインフルエンザにかかった場合は、
どうかというと、勤労者の出勤に関して法的な規制はない。
「発症前日~発症後3から7日は鼻やのどから排出されると
言われていることもあり(厚生労働省より)、
学校保健安全法の出席停止期間を参考にして、
医師の指示を確認して出勤を判断する」としている。
つまりは教員は、自粛だけだ。
それでも解熱後2日は経っていなければならないだろう。
私は解熱後3日経って、月曜日から出勤した。

学校の保健だよりでは、次のことを促している。
・何かいつもと違う(のどの痛み・寒気・だるい等)ときは
 体温を測定して37.5℃以上の場合は無理せず休むこと。
・自らマスクをすること。(学校ではマスクをくれない!)
・手洗い・うがいをすること。
・体育のあと、汗をかいたら着替えたりして体を冷やさない。
・こまめに教室の換気!(1時間ごとに3分換気してほしい)

インフルエンザは急に発熱して、鼻水・咳は後からくる。
インフルエンザの危険性は、気管支炎や肺炎を併発しやすく、
重症化すると脳炎心不全を起こす可能性もあること。
実際、今年はインフルによる脳炎で亡くなった方も出た。
高熱が出なくても、インフルエンザという場合もあるので
病院に行って検査を受けることが大事になってくる。

最後に…

インフルエンザがこんなにも流行っているのだから
重症化して死者も少なからず出ているし、
インフルエンザの予防接種を、どうにか…
保険適応か、国・自治体からの補助金か何かで、
多くの人が受けられるようにしてほしいと切実に願う。
中学3年生や、高齢者には補助金が出ているが
一部の人が予防接種を受けるだけでは
インフルエンザの『流行』は抑えられない。

乳幼児期の予防接種(4種混合など)のように、
用紙を配布して、毎年だれでも安く受けられればと思う。
予防接種をしててもかかる場合もあるし、
予防接種のワクチンとは別の型のウイルスの場合は
大流行する可能性も考えられるが、それでも
『毎年』の流行は多少抑えられると思う。

ウチの下の子は、この予防接種をすご~く嫌がる。
だましだまし車に乗せ、どうにかこうにか接種する。
痛みを分かっている子どもに予防接種を受けさせるのは
けっこう親が大変である(汗)…どこの家庭でもそうだろう。
でも子どもがインフルエンザから脳炎になりやすいという
ニュースを聞いてしまったので
またどうにか今年も受けさせようかな~と思う。。。

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中学3年生のインフルエンザ予防接種について、
私は補助がでると思っていたが
どうやら勘違いしていたようである。
別の記事を書くにあたって調べていたが
町のHPには載っていなかった!

大変申し訳ありませんでした。   H31年2月10日追記