教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

子どもの貧困勉強会に行ってきた

生活クラブ・北本生活館

上の子のアトピー講演会に参加してから、それまでの
生協を辞め、生活クラブを利用するようになった。
生活クラブのメリットは、安心・安全・勉強会(笑)
生活クラブのチラシに『子どもの貧困勉強会』が
紹介されていたので行くことにした。
滑川から行くと、北本まで車で30分強。案外近い。
ちょっと狭い道を入って、ヤオコーの隣にある。

今回のお客さんは、30~40人。立ち見の方もいた。
こういうイベントは年配の方が相変わらず多いが
子育て世代の方も3分の1くらい居た!
このイベントの案内は、生活クラブと
北本の広報にも載っていたらしい。 

内容は、日本生活協同組合連合会主催で
子ども未来アクションの方による
子どもの貧困の説明と、学習支援の現場から
NPOさいたまユースサポートネットの代表理事の方の
説明・質疑応答の2本立て。
今回も勉強になったことをまとめる。

子どもの貧困は、社会の問題!

子どもの貧困には、『経済的貧困』だけでなく
人間関係が乏しく助けを求められない『関係性の貧困』、
一般的な学習や体験などの経験の機会が少ない
『機会の貧困』があるという。
子どもの貧困は、周りからは見えにくく、
子ども自身とは全く関係ないものだという。

子ども自身が、「ウチは、他の家とは違う」
「皆が持ってるけど自分は持っていない」
「夏休みにどこにも行かなかったから、
2学期始まるのがつらい」
勉強が分からなくて「補習塾に行くのもつらいし、
塾に行かせてと親に言うのもつらい」など…
つらさややるせなさを感じたとき、貧困を意識し
「貧しいと周りに知られたくない」として、隠す。
子どものつらさややるせなさは、
大人が子どもの目線で感じ取り、対応するべきだと。

子どもの貧困のつらさは、お金だけの問題ではない。
子どものいじめ、不登校、非行、学力の低下、
自己評価の低下、発達障害愛着障害…など。
貧困は、親も家庭も問題を抱えている。
親の精神疾患、依存症、虐待、家庭崩壊、ネグレクト、
障害をもつ親、日本語が話せない親、孤立した親、
学校に通わなかった(通えなかった)親…。
貧困が抱えているものは、1つや2つではないそうだ。

対応していくには、関係機関とケース会議を行うという。
学校の先生、ケースワーカーソーシャルワーカー
民生委員、児童委員、児童相談所の人…たくさんの人が
『地域でつながる』ことが大事だと。
子どもの生きる意欲を色々な部分から支えていくこと!

 地域の大人が、地域の子どもと関わる良さ
子ども食堂などの活動場所だけでなく、
ふつうにスーパーや公園で会う可能性があること。
知らない人に声をかけられたら怖いと思うが、
活動を通して、知っている人なら別だという。
公園で遅くまで一人で遊んでいる子に
「どうしたの?」「なんだか元気がないね」とか
活動を通して知っている子どもなら話しかけられる。

確かに、学校や家庭でも、知らない大人に
声をかけられたら、『防犯ブザー』を使ったり
『逃げろ』とか『親に報告』とか…
不審者対策を指導される今の時代。
学校の帰り道に子どもが被害にあうケースも多いので
地域に知っている大人がいることの有難みを感じる。

ただ、地域で活動している大人…50~60代の方は、
今の子育て世代と考えが異なるため
ギャップが生じるそうだ。
年配の方々は『頑張れば報われる』時代を過ごしたが
今の子どもたちの生きる社会は、
右肩下がりで『努力しても報われない』と思う人が多い。
子どもに「人生楽しいことばかり」とは言えない、
子どもの将来に不安を抱えた親がたくさんいるという。

それを聞いて、私が感じたのは、
「子育て世代の人も、一緒に活動すれば
いいのではないだろうか」ということ。
地域の人も、子育て中の人もみんなで話し合って
ギャップを埋めて、協力し合って
子どもたちのためにできることをする!
でも…子育て中は、子育てに追われて
地域で活動する時間がない…。どうするか…?

一番驚いたこと『教育格差は、6割が容認』!!

最近の子どもは、社会への関心が低く、
自分の周辺にしか興味がないという子が増えているそうだ。
日本の子どもは、社会への信頼感が低く、
他者への信頼感も低いというデータもある。
あっちは関係ない、自分の仲間はここだけという感覚。
これは大人にも当てはまるような気がする。

今回一番驚いたデータが、ベネッセと朝日新聞共同調査で
所得による教育格差を許容する保護者が6割だということ。
『親の所得と、子どもの学力は連動する』ことは有名だが、
それを「当然だ」(2004年3.9%→2018年9.7%)
「やむを得ない」(2004年42.5%→2018年52.6%)
と思う親が年々増え、昨年は「当然」と「やむを得ない」の
合計6割が、教育格差を認めているという結果が出たという。

これは…ショックだ。。。子どもたちに線を引いて、
ここからはいい子でここからダメな子、とでも言うのか?
南青山の児童相談所の問題も、「うちの子と、児相の子を
同じ小学校に入れたくない」という親がいるそうだ。
児相にいる子は、そこに居たくて居るわけではないのに。
子どもはみんな生まれながらに平等なはずなのに…。

子どもは親を選べないし、親に格差があるから、
子どもは生まれながらにして、格差があって、
そこから『逃げられない社会』。貧困は繰り返す…。
そりゃぁ、こんな日本じゃ誰だって
結婚も、出産もしたくないわ!
子どもの貧困は、動きが鈍い国や行政も悪いけど、
社会全体の意識の問題も大きいと思う!
って偉そうなこと言って大変失礼しました!!

ちなみに、衝撃だったのがもう1つ、
国土交通省の『人口の長期的推移』によると
江戸幕府成立が1227万人。明治維新3330万人。
1945年の終戦7199万人。ピーク2006年、12774万人。
そこから急速に減少して2050年、10059万人。
2100年、今から80年後は、6414万人の予想…。
日本人は、半分に減る!!明治の人口だ。
このデータは珍しく信憑性があるらしい(笑)

出生率1.46人ですが…。
人口を維持するには2.07人ですが…。

某・麻生さんの「生まない女が悪い」んじゃなくて
生みたくても、生めない社会・生めない政治が悪い!
某・安倍さんは子どももいないことだし、80年後なんて
関係ないんでしょうが、私たちの子は生きています!
本当に、日本の社会はどうなるのか?
これで移民を受け入れて、
また子どもの貧困を増やすつもりか?
「純粋な日本人じゃないからいいでしょ」とでも
言うつもりか!このままじゃ日本に未来はないわ!

最後に…

長々と感情を爆発させちゃってスミマセンでした。
大変お恥ずかしいところをお見せしました。
失礼しました。

そういえば、勉強会が始まるまで
隣のご年配の方とおしゃべりしていて
「若いのにこういうことに興味があって
偉いわね~」と言われたが…、
社会のためと言うよりは…自分のため…
自分が好きで学んでいるだけなので!すみません!

自分の子どもも、周りの子どもも、
みんなが生きているだけで『無条件に』いい子だ。
いや、格好つけるのはよくないな、
本音はウチの子が一番かわいいけど(笑)、失礼。
でも、どの子も大事!みんないい子だ!

自分の子が、小学校に入ってから友達になる子、
中学・高校に入ってから知り合う人、先輩、
大人になったら周りにはどんな人が居るのか…?
自分の子は将来どんな人になるのか…?

色々な人が居て良いと思う。
全てにおいて、多数派になる人は少ないだろう。
誰にでも、少なからず少数派の一面があると思う。
多様性を受け入れられる人・社会が今後重要だと思う。
私も何でも受け入れられるような器の大きい人になりたい。
そのために今から自分ができることを始めてみる。
子どもが「生きたい」と思える社会にしたい。
結局、情けは人のためならず!
…自分のためだな。