教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

子どもにとって『ななめの関係』はメリットがいっぱい!?ななめの関係を作るには?

『ななめの関係』ってなんだ?

子どもがだれでもこられる
滑川町子ども食堂(森もり食堂)に
高校生ボランティアスタッフが参加していたので
子どもたちと『ななめの関係』になるな~と思い
今回はななめの関係について書いてみることにした。

そもそも『ななめの関係』とは何か?
国も、ななめの関係を推奨しているので、
文部科学省のページから引用する。

社会全体で子どもを育て守るためには、親でも教師でもない第三者と子どもとの新しい関係イコール「ナナメの関係」をつくることが大切である。地域社会と協同し、学校内外で子どもが多くの大人と接する機会を増やすことが重要である。

親や先生のような『縦の関係』ではなく、
友達のような『横の関係』でもない。
地域の大人や高校生・大学生などの第三者
子どもとの新しい関係が『ななめの関係』

『ななめの関係』のメリットを考える。

新しい価値観に出会える。視野が広がる。

子どもに身近なのは、縦・横の関係の価値観
身近な人間…親が言いそうなことや、
友達が考えそうなことは、だいたい予想がつく。
しかし、地域の大人や高校生・大学生の考えに
触れる機会は、意外と少ない…。
ということは、ななめの関係になる人と
接する機会があれば、
「こういう考えもあるんだ」と気づくことができる。
ななめの関係から、学校や家庭だけでは得られない
新しい価値観に出会える。視野が広がる!

同年代とは異なる価値観で、自分が受容される。

 子どもは同じような価値観の仲間で群れがちである。
「〇〇君は△△が好きなんだって。キモイ」とかいう
意見が仲間内で出てしまうと
〇〇君は、自分を受け入れてもらえないと感じる。
下手したら仲間外れにもつながる。
「△△が好きな自分が悪いんだから」と
先生や親にも言いづらくなってしまうかもしれない。
自己肯定感が下がってしまうかもしれない。
「こんな自分は生きる価値がない」とまで
思ってしまうかもしれない!

そんなとき。

『ななめの関係』の人に会えたら…?
家庭にも学校にも関係ないので、
相談できるかもしれない
友達にチクられることもなく、
安心して本音が出せるかもしれない。
地域の大人や、近所のお兄さん・お姉さんが
「△△好きでも良いんじゃない?」とか
「△△好きなんて、格好良い」とか言ってくれたら
どんなにうれしいことか!
同年代とは異なる価値観だからこそ、
自分を受け入れてもらえる可能性がある

身近な、ロールモデルに出会える。

人は、無意識のうちに、ロールモデルを定めて
憧れたり、真似たり…、影響をうけると言われている。
ロールモデルは簡単に言うと『お手本になる人』。
お手本になるのは、考え方でも、行動でも良い。
「この人のようになりたい」と思える人。

ロールモデルに出会えると、何が良いのか?

「こういう人になりたい」と思えたということは
『なりたい自分』がそこから見えてくる。
自分の目指す方向性が明らかになる

「あの人のようになるには…」とか
「あの人ならどうするか…」と考えてみることで
今の自分を見つめなおすことができる。
目標に向かって成長することができる。

子どもにとって、
地域に様々な『ななめの関係』の人がいるが、
その中に、1人でも「この人のようになりたい」と
思える人がいると、良いな~と思う。
身近で、ロールモデルに出会えれば色々相談できる。
ロールモデル自身の成長も、見続けられると思う。

その他のメリット… ??

ななめの関係は、子どもの身近には少ないので、
子どもの普段の言葉遣い・言い回しでは伝わらない
可能性がある。
相手に伝わるように考えながら話すので
コミュニケーション力が身につくことが考えられる。
色々な年代の方と接すれば、
より社会性が身につくだろう。
相手から色々教わって、新しい知識が増えたり、
興味が広がったりするかもしれない。

ななめの関係をつくるには?

ななめの関係は地域の大人、高校生・大学生など…。
親や友達ではない、第三者だ。
学校と家庭を行き来するだけでは
なかなか出会う機会が少ない。
ちょっと意識して地域に参加する必要がある。

地元のスポーツ少年団に入るのでも良いし、
子ども食堂などに参加するのでも良いし、
子ども会などがあればそれも良いし、
地域の公園の草むしりに参加するのでも良いし、
ごみ拾いを手伝うのでも良いし、
ピアノなどの習い事を始めるのでも良いと思う。

地域の第三者のうち、子どもが信頼できる
ななめの関係の人に出会えればいいな~と思う。
スポ少とか子ども食堂とか子ども会とか、
登下校の見守りボランティアさんとか、
ボランティアでやってくれている人は
良い人なイメージ(笑)
偏見だな。失礼しました。

最後に…

ななめの関係の人は、子どもとは環境が違う分、
様々なことを教えてくれる。
良いことも。悪いことも。

良いことは…今まで書いてきたメリットかな?
悪いことは…なんだろう?
ちょっとヤンチャなお兄さんに憧れたとしたら
未成年でも煙草に興味をもつかもしれないし、
帰りが遅くなるかもしれない…。

どんな人に憧れるか、どんな人を信頼するか、
どんな大人になりたいかは、子どもの人生、
子ども自身が決めることだと考えている。

親は『子どもの変化』を気に掛けることしかできない。
ななめの関係も大事だが、親子の関係も大事だ!
うちの上の子5歳、まだ反抗期には早い天邪鬼だけど
これからは、子どもの話をちゃんと聴かねば!!
と、思った次第です…。はい。