教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

丈夫な子どもを育てる食事とは?学校給食へのアプローチ…?

子どもの好き嫌いは、理に適う

先日、友達に誘われて
『学校給食を見直して、本気で丈夫な子どもを育てる』という
講演会を聞きに日高アリーナまで行ってきた。
『粗食のすすめ』という本の著者で
管理栄養士の幕内秀夫先生の講演だ。
面白かったし、勉強になった。誘ってくれた友達に感謝!
今回、学んだことをまとめる。

子どもの好きな野菜と言えば
トマト、じゃがいも、さつまいも、とうもろこし、メロン…。
逆に、嫌いな野菜は
ゴーヤ、セロリ、春菊、唐辛子、ピーマン…。

では、子どもはなぜ、これらの野菜を嫌いになるのか?
味?苦いから?いや、食わず嫌いな場合も多い。
子どもは『色』と『におい』でまず判断しているという。

子どもが嫌いな食べ物は、緑。ゴーヤもピーマンも緑だ。
この野菜は本来、熟すと赤くなるが、
赤くなる前に、未熟な状態を私たちは食べる。
まだ未熟だから他の動物や虫は食べない。
子どもも本能的に知っている。
熟した野菜、赤・黄色は子どもが大好きな野菜だ。

また、においも重要だという。くさい代表、ネギ。
ネギは食べすぎると熱を出してしまうそうだ。
他にも腐った食べ物・発酵食品。
腐敗と発酵の区別はない。
大人でも、においをかいで、食べられそうかどうか
判断することがあるから、その通りだと思う。

あとは、味。
子どもが好きな味は、甘味・旨味。
嫌いな味は、苦味・酸味。
苦味は有毒なものが多い酸味は未熟な場合が多い
私が子どもの頃、ゴーヤなんて苦くて食べられなかったが
大人になったらゴーヤの苦味がおいしく感じる。
子どもの方が舌が敏感で、大人になると鈍くなる。
大人は苦味を快楽とするらしい。

子どもの嫌いなものは、目と鼻と口で決める!
そして、これら嫌いな野菜は、食べなくても死なない
なぜか?子どもにとって、食べること=生きることだから
生きるためには熱量(カロリー)が欠かせない。
子どもの好きな食べ物は、みんなカロリーが高い!
白いご飯も、芋も、とうもろこしも…。
生きるために一番大事な、炭水化物は食べる!

今まで「6大栄養素を取りなさい」
「子どもの成長のために何でも食べさせなさい」と言われ、
偏食があると親も子も苦しんでいたが
本当は、しっかり米飯を食べていれば
十分生きていけるそうだ!
今まで、なんでも食べさせないと…と
思っていたのはなんだったんだ?

丈夫な子どもを育てるポイント

さて、幕内先生によると、
丈夫な子どもを育てるためのポイントが6つあるという。

①しっかり外遊びをすること。
空腹は最大のごちそうなり。

②子どものための食事は作らないこと。
子どもは米飯でお腹いっぱいにすれば充分。
子どもが喜ぶもの=砂糖と油脂だらけの『お子様ランチ』。
子どもが喜ぶもの(高糖質・高脂肪)を与える必要はない。

③飲み物は、水・麦茶・ほうじ茶にすること。
飲み物は水分を補給するために飲む。
カロリー(熱量)は不要。

④朝ごはんをしっかり食べさせること。
『ごはんと味噌汁』。前夜の残りでも充分。
副食は、焼きのり、納豆、つくだ煮などの常備食。

⑤おやつは4回目の食事として、
おにぎり、芋類、おせんべい、トウモロコシなど。

⑥パンやラーメン、パスタ、シリアル等の
『カタカナ主食』を控えること。
外国産の小麦粉で、添加物も多く、高脂肪、高糖質。
子どもでも、メタボや将来糖尿病リスクが高い子がいるそうだ。

特に、この講演で強調していたのは、
野菜を食べなくても大丈夫だから
(そのうち本人が必要とすれば食べるようになる)
『カタカナ主食』を控えること。
カタカナ主食は、副菜も良くないらしい。
主食がご飯になるだけで、
副菜もそれに合わせて変わっていくそうだ。

高糖質・高脂肪の、スナック菓子を控えること。
清涼飲料水も控えること。
冷蔵庫に、清涼飲料水をストックしないようにと。

子どものお弁当だったら、ご飯:おかず=8:2
おかずは、常備菜や昨日の残りで充分だそうだ。
子どもはしっかり『米飯』を食べるのが大事だそうな。

学校給食へのアプローチ、完全米飯給食!

 幕内さんは、『へんな給食』という本も出している。
学校給食にハンバーガーや、ジュース、
ポテチなどがでるところもあるそうな!
給食で米飯が出る割合は、全国平均、週3.5回
32%がパン、ソフト麺、ラーメンだそうだ。
しかも、給食なのに防腐剤の入った輸入小麦使用
日本の昔からの主食は、米なのに、、、残念だ。

さて、 今は、全国に3624校が完全米飯給食だという。
学校給食で、完全(週5回)米飯を実施するのは
たくさんのメリットがある。

①高脂肪・高糖質を防げること。

②へんな献立にならないこと。
米飯が主食だと、おかずも自然と和食になるそうな。

③主食そのものが無添加なので、安全性が高まること。

④食物アレルギー事故が起こりにくいこと。
子どものアレルギーは多い順に、卵、乳、小麦となるが
事故の危険が高いのは小麦アレルギー。
小麦のパンを間違えて食べてしまうという危険がないそうだ。

主食をお米にする回数を増やすだけで、
こんなにメリットがある!
完全米飯にするために、設備を新しくする必要もない
今ある給食設備で、献立を米中心にするだけだ。
しかも全国で実施すれば食料自給率
上がるのではないかと思われる。
安全でおいしい日本の白米。
完全米飯をやらない理由が思いつかない(笑)

最後に…(相変わらず勝手な意見ですが)

滑川町に当てはめて考えるとどうだろう?
親としての意見は、
給食でも、温かいご飯を食べさせたい。
また、子どもには丈夫に育ってほしいから
完全米飯にも賛成!

しかし、温かいご飯にしてもらうにも、
滑川町には給食センターがない。
せめて『米飯だけを炊く施設』はできないだろうか?
おかずは、今まで通り運んでもらって。

献立を完全米飯にしてもらうことならできるのか…?
滑川町の給食の献立ってだれが作っているのだろう?
滑川単独では、献立は作れないのだろうか?
東松山とも協力してもらって、
完全米飯給食を目指すしかないのか?

いや、もっと前の段階で、
まずは滑川か東松山で、幕内さんを招いてもらって、
講演会をしてもらうのが良いのかもしれない!
町で招くのも無理なら、生活クラブに頼むしかないかな?
ぜひ、この講演を議員さんや町の人に聞いてもらいたい!
子どもたちのために、いかがでしょう??

 幕内さんの本の紹介↓

粗食のすすめ (新潮文庫)

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子どもをじょうぶにする食事は、時間もお金も手間もかからない

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  • 作者:幕内 秀夫
  • 発売日: 2019/10/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
変な給食

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  • 作者:幕内 秀夫
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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)