教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

LGBTと、子どもの性の多様性について考える。

レインボーさいたまの会…??

もうけっこう前になってしまったが、たまたま森の測定室で
『レインボーさいたまの会』の方とお話しする機会があった。
レインボーさいたまの会は
性的マイノリティの当事者や支援者を中心とした市民団体で、
だれもが「ありのまま」で暮らせる、
多様性を認め合う社会づくりを行っているそうだ。

具体的には、各自治体や議会に
性的マイノリティの存在を認めて
『パートナーシップ制度』をつくってほしいという
活動をしているという。
埼玉県内では、要望書を40、請願書を20提出。
さいたま市でパートナーシップ制度がR2年4月1日から始まり
川越市ではR2年5月1日から始まるそうだ。

日本では『性』の話はあまり大っぴらにされない。
でも、この話は、性的マイノリティだけの話ではなく、
男も女も関係なく、だれにでも関係する。
保健体育で学ぶ『性』には偏りがあった!
この日、私が学んだことを、まとめたい。

性の多様性、白黒だけの世界じゃない!

性には4つの種類があるという。
身体の性、こころの性、好きになる性、表現する性。
例えば、自分は女性だと思っていて(こころの性)、
身体は男性(身体の性)なんだけど、
好きなのは女性で(好きになる性)、
男性の服装を好む(表現する性)とか
だれでも一人ひとりにとって4つの性が考えられる。

LGBTの語源は、
L=レズビアン。こころは女性で好きになるのも女性。
G=ゲイ。こころは男性で好きになるのも男性。
B=バイセクシュアル。男性も女性も好きになる。
T=トランスジェンダー
性同一性障害や異性装者もここに含まれる。

性はこれだけではなくて、他にも…
Q=クエスチョニング。
自分の性別が分からない、決まっていない、決めていない。
I=インターセックス
生まれつき男性・女性の両方の身体の特徴をもつ人。
A=アセクシュアル
だれに対しても好きにならない、性的欲求を抱かない人。

性については
このページが分かりやすかったので載せておく。
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/mondai/h26/k_4/pdf/s1-1.pdf

https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/mondai/h26/k_4/pdf/s1-2.pdf
内閣府・青少年担当勉強会『LGBT子ども・若者セミナー』より)

rebitlgbt.org

性はあいまいで、はっきりと区切れないという。
自分のこころの性が女性か男性か決まらない人もいれば
こころの性が女性でも男性でもないと思う人もいるし、
こころの性が女性でも男性でもあるという人もいる。
自分のこころの性がさまざなな上に
好きになる性も、男性・女性に限らずさまざまだ。
BGLTだけではなく、他にもいろいろな性がある。
性は一人ひとり違って、変えたり直したりする話ではない。
それなのに、学校では男子・女子とはっきりと区別される

子どもの性の多様性と、学校現場。

LGBTの人は身近にどれだけいるのか?

日本経済新聞によると
34万人超えのアンケートでは
10人に1人がLGBTという結果が出たそうだ。
しかし83.9%は、周囲に当事者はいないと回答。
多くの人が身近にいる実感がないという。
LGBTの当事者にカミングアウトの有無を尋ねると
78.8%が”ない”と回答し、
半数以上が「誤解や偏見が多い」としたそうだ。

www.nikkei.com

また、内閣府LGBT子ども・若者セミナー』のページにも
情報が載っていたので、紹介する。
小・中学校の不登校の児童生徒数は、100人中、1.2人
(2014年の文部科学省の調査より)
発達障害の児童生徒数は、100人中、6.5人
(2012年の文科省の調査より)
LGBTの人は、100人中、5.2人
(2012年の電通総研の調査より)

例えば、
小学校の1クラスが30人だとすると
1~3人はLGBTの子がいることになる!

クラスにいて普通に当たりまえなのに
学校では、自分がLGBTだとは言えない。
学校は、男子・女子の区別がはっきりしているから。
男子・女子の区別がはっきりあるのは、
性別らん、名簿、ランドセル、制服などでも明らかだ。

自分の身体とこころの性が違うとき。
名簿では女子なのに、こころの性は男子で
男子とばかり遊んでいて
それが原因で周りの女子にハブられてしまったり…
女子の遊びが苦手だったり、話題についていけないと
いじめにつながってしまったり。
特に、世界が狭い小・中学校は
自分自身のことも分からないのに、
友人関係もうまくいかなくて
辛い日々になるかもしれない。

思春期になったとき、だれかを好きになったとき
「自分だけ周りと違う」と思うということが
どんなにつらいことだろう。

例えば、保健体育の授業。
『思春期になったら、異性を好きになる』と勉強したら
「思春期っていつ?」
「体つきが女(男)らしくなってきて自分が嫌い」
「異性を好きにならない自分は変なの?」
とか、性を勉強したがための悩みが出てくる。

例えば、同性の友人を好きになってしまったとき。
相手は友達だと思ってくれているのに
自分は恋愛対象として好きだという、罪悪感。

自分は変だと考えて、自己肯定感が低くなる。
そのつらい思いを親や親しい友人にも言えず
だれにも打ち明けられずに、
自殺を考える子どもも多いそうだ。

内閣府LGBT子ども・若者セミナー』のページによると
LGBTの7割は、いじめや暴力を経験しているそうだ。
性同一性障害の人の3人に2人は、
自殺を考えたことがあるという。

学校は、男女をはっきりと区別する。
しかし男女の区別によって、傷つく子どもが確かにいる!
男女の区別で傷つくのは、本人だけでなく
家族も周りも、友人も傷つく。
学校での男女の区別は、本当に必要なのだろうか?

最後に、相変わらず勝手な独り言(;'∀')

最近では、男女混合の名簿が主流になってきた。
私の所属している高校も、去年に男女混合名簿になった。
女子でもズボンの制服があり、履いている子もいる。
LGBT当事者の方の講演会もうちの学校行事で行われた。
初めて聞く話が多くて、非常に勉強になった。

地域の小学校のランドセルには緑や茶色も出てきて
男女の区別が見かけ上、
少しずつ減ってきているように感じる。

でも、、、うちの子が通う小学校は男女別名簿…。
男子は黒、女子は赤ではっきり区別されている。
同じ町内には男女混合名簿の小学校もあるらしいのだが…
なぜか、町内で統一されていない。
教室の座席も男子列、女子列と区別される。

どの小学校でも、男女混合名簿で、
男女の区別が少ない学校になってくれたらいいなと思う。
性別に関係なく、だれもが自分らしく居られる学校に

ただ、『社会』では個性の尊重や、多様性とか言ってる割に
『学校』という場所は閉鎖的だし画一的だから
きっと変わるのは難しいんだろうな~(汗)
ブログではこんなに生意気(笑)言っている自分も含めて、
学校現場にいると”長いものに巻かれる”からな~。
なかなか職員会議で自己主張がしにくいんだよな(汗)

でも、、、
『学校』は子どもが一番最初に出会う『社会』だから
今後の自己肯定感を高めるためにも
子どもが自分の力で生きていくためにも、
どうか、学校が変化しにくいのは承知の上で、
混合名簿、男女の色分けを失くすなどの
できることからご検討よろしくお願いします!

あと、学校の影響力は大きいから
学校でLGBTは普通だということを伝えてほしい
性の多様性の、講演会や勉強会があってもいい。
先生自身も、性の多様性を学んでおく必要があるはずだ。
それで助かる『命』が確実にあると思う。