教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

『いいこ』谷川俊太郎…。うちの子は…いいこ?

『いいこ』 谷川俊太郎

教員やってるお友達から、LINEで動画が送られてきた。
知り合いの先生のブログで、面白いから見て!と。
ウッドブロック(懐かしいな!)でリズムをとって
『いいこ』という詩をリズムに合わせて歌う動画。

いいこ

           谷川俊太郎

となりのよっちゃん  とってもいいこ

おやのいうこと  なんでもきいて

しけんはいつも  ひゃくてんとって

さけものまなきゃ  たばこもすわず

いちんちろっかい  はをみがく

 

となりのよっちゃん  とってもいいこ

もらったこづかい  みんなかえして

じゅくからじゅくへ  わきめもふらず

てれびもみなけりゃ  まんがもよまず

ゆめのなかでは  といれのそうじ

ウッドブロックのリズムが楽しかった。
この皮肉がうちの子に伝わるかな?と思いつつ
その夜、子どもたちと一緒に動画を見た。

1回目はぴんと来なかった様子。
2回目を見て、ゆっくりリズムに合わせて読んだ。
「おこづかい、みんなかえすんだって」と私が言うと
「やだー」とか言って、きゃっきゃしている。
「テレビ見ないんだって」と言うと、
クックルンも見ないの?」とか言う(笑)
「そんなのつまんないー」と。

リズムが気に入って、うちで替え歌が流行った。
「うちの〇〇ちゃん、とってもいいこ♪」
お布団に入る前に、上の子を膝にのせて
「〇〇ちゃんは、とってもいいこだよ。
そのままでいいんだよー」と伝えたら逃げられた(笑)

4月からはじめた、うちの交換日記

上の子、今年一年生。
口が達者で、基本よく喋る子なのだが
あまり保育園のことは家で話さなかった。
私が聞けば、楽しかった遊びやお歌は教えてくれるが
保育園であった嫌なことは、まず言わない。
お友達関係の、どーのこーのも、ほぼ言わない。
このままでは小学校が心配だ…と思い、
ちょうど平仮名に目覚めたこともあり
家族で交換日記を始めることにした。

順番はママ→上の子→パパ→真ん中の子。
一番最初のページに、こう書いた。
『楽しかったことや、やってみたいこと、思ったこと
悲しかったこと、頑張りたいことなど何をかいてもOK。
気楽に好きなことを書いてね。
このノートが長く続きますように。』

『今日は〇〇しました。楽しかったです。』という感じの
簡単な内容だが、上の子は、交換日記が楽しいらしい。
平仮名が読めない真ん中の子にも分かるように、
言葉の後に、絵も描いてくれた。
お手紙を書くことが好きなので
文字にすれば、ふだん言わないような
胸の内も書いてくれるかもしれない…。

5月のある日、末っ子の誕生日。
上の子と真ん中の子で、家じゅうに飾りつけして
プレゼントの準備をしていた。
その日の順番は私だったので、
『上の子と真ん中の子が、末っ子のために
たくさん準備してくれて嬉しかったです。
とてもやさしい上の子と真ん中の子が大好きです。』と書いた。
次の日の、上の子の日記には
『昨日は末っ子の誕生日。楽しかったです。』とあった。

6月、学校スタート。
初めは小学校のことを色々楽しく教えてくれたが
1週間しないうちに「いつも通り」しか言わなくなった(笑)
だから、その日の交換日記にこう書いた。
『いつもやっていること、楽しかったこと、
悲しかったこと、大変だったこと、何でも聞きたいな。
最近、上の子が早起きになってとても嬉しいです。』

その次の日の、上の子の日記。
『学校は楽しいですよ。学童もいつも行きたいな。
色んな部屋があって楽しい。またいいこと、ありがとう。
明日はママの誕生日です。楽しみ。』

え?ママの誕生日??すっかり忘れていた!
私の誕生日なんてカレンダーにも書いていないのに
よく覚えていたな。もう、泣けてまうやろ(笑)
いつも天邪鬼で、内弁慶で、甘えん坊で、
ほんとに、いいこ。
この交換日記は一生捨てられないな。

終わりに…

子どもは、だれでも生まれながらにして
無条件で『いいこ』だと思う。
でも『いいこ』の定義は難しい。
いいこ=子どもらしい子、かなと思う。
我儘で、親の話を聞かないで、自分中心で、甘えん坊で
時に天邪鬼で、日々を思いっきり楽しんでいる…。
『悪い子』『困った子』は本当は、いないのではないか?
大人にとって都合の悪い子、大人を困らせる子かな。
困った子は本当はただ甘えたいだけなのかも…と思う。
大人が子どもに愛情をたっぷり注げば
あとは放っておいても(笑)子どもが自分で考えて
大抵のことは、なんとかなるかなーと思っている。

今日は、チューペットを凍らせたものをおやつに食べた。
(うちではポッキンアイスと呼んでいる。)
兄弟で半分こ。
その食べ終わったプラスチック容器に
真ん中の子が「牛乳入れたい」とか言い出した。
半分にしたチューペットのプラスチック容器は
口が狭くて子どもが牛乳を入れるには難しい。
「コップに入れなよ、こぼすよ」と言うと
上の子が「昨日は入れられたもん」と言う。
(昨日は、いつの間にやったんだ?)

しばらく、様子を見ていると
真ん中の子が冷蔵庫から牛乳を出して、
恐る恐る容器に注いでいる。
お、上の子が手伝った。
あ、床にぽたぽた垂れた。
慌ててティッシュで拭く。「大丈夫」と言う。
真ん中の子の分は、無事(?)成功。
美味しそうに、牛乳を飲む。

そしたら上の子も、自分の容器に入れたくなった様子。
上の子も、一人で挑戦!
あ、結構こぼした…。
真ん中の子が急いでティッシュで拭いた。
私が「こぼしたから、もうおしまい」と言うと
「ママ見ないで」と言って、
牛乳パックと容器をもって子ども部屋へ逃げ込んだ。

数分後「できたー」と。
そうですが。楽しかったですか。

私は怒りんぼかあちゃんだけど、
おこりんぼの私に負けないで、
好き勝手にやっている子どもたち。強く生きるんだぞ。
子どもたちの優しさは、きっとパパからもらったんだな。
大人にとって都合の『いいこ』にならないで。
子どもらしく、のびのび、焦らず、毎日を楽しんで。