教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの野望と活動と子育ての記録。

台風19号から一年。自分にできるボランティアを考える①。<追記>

東松山の被災したお宅を見学した話。

先日、友達ママさんのお家を訪問した。
東松山で台風被害にあった方のお家だ。
とってもキレイで気さくで優しいママさん!
このご縁に感謝!!

私は床上浸水と聞いたら
足がつかるくらいを勝手にイメージする。

そのお家は、床上浸水。

1階は、天井まで、浸水。
2階まであと10センチのところまで水がきたそうだ。
ママさんと家族は、直前に避難していたので
直接、水がくる様子は見ていないというが
台風が去ったあとの様子を写真に記録していた。
当時の貴重な写真もいただいたので載せる。

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ママさんの話では、
まず、汚泥で、においがすごい。
川と雨と畑の農薬と肥料と、トイレなどの汚水
ぜんぶひっくるめた汚泥が、家じゅうに積もる。
その日は子どもたちも連れて行ったそうだが
水害について何も知らないから、
そのまま素手で色々触った。
その後、子どもたちには蕁麻疹が出たそうだ。
マスクやゴム手袋の必要性を後から知る。
情報がない。情報があっても、活用できない。
突然のことで、頭が追い付かない。
泣くのは、状況を理解してからだ。

 

たくさん泣いて泣いて…
時間をかけて現実と向き合っていったようだ。
自分たちで壊して、洗浄して、修理して…。

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現在の写真がコレ。

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去年の台風から、ちょうど、1年。

修理した後も、水がきた『線』は残している。
階段の写真では、2階の直前まで水がきたのが分かる。
(白い壁で、茶色くなっているラインが水がきた部分)

1年たった今も、
旦那さんの実家で避難生活をしているそうだ。

被災した方の、生の声を聴くということ。

ママさんちの子どもたちは
台風の3連休後の火曜日には学校に行ったそうだ。
幸い、ランドセルは無事だったという。
でも小1の息子くんが帰るなり「学校に行きたくない」と。
理由は、自分の体操服や帽子、お箸セットがないこと。
それを友達に「なんで?」と聞かれたこと。

被災した直後の小1の子が自分で説明できるだろうか?
自分だけ、周りと違うことが辛かっただろう。
ママさんもそんな子どもの声を聞いて辛かっただろう。
水害で、『日常』を奪われる。

こんな身近な話は、ニュースじゃ、やらない。
でも、本当に知るべきは、そこだ。
身近な話を聴いて、身近な当事者の思いを感じて
自分にできることを考えていく。

ママさんは
できるだけたくさんの大人・子どもたちに
当時の様子やこの現状を見てもらいたい」と言っていた。
自分の目で見て、初めて分かること・思うことがある。
もっと早くに見学させてもらえればよかった。

あとは被災していない人に
「命があっただけ良かったね」と言われるのが
一番苦しかったそうだ。
当事者にしか分からない思いもある。
「まずは、見に来て」と。

被災した場合は、自分で声をあげること、
自分たちでできないことは周りに助けを求めることが
大切だそうだ。
待ってても町は動いてくれない。
自分で声をあげて仲間を増やして、動く。
苦しいけれど。辛いけれど。
味方はたくさんいる!

「災害を防ぐことはできないけど
命を守ること=避難することはできる
このことを伝えていきたいと言っていた。

ということで、次回②に続く。

長くなっちゃいそうなので、分散することにした。
次回は、小さな子どもがいても、
高齢でも、子どもでも、できる、
ボランティアについて考える。
写真洗浄の話や、
小さな『心遣い』のボランティアをまとめる。

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ちょこっと追記。
いつもブログに載せるときに、
話をきいた方にも読んでいただいて
訂正等ないか見てもらっている。
今回も、見ていただいて、ちょこっと追記。

「町は動いてはくれない」というよりは
マニュアル通りに動いている感じだという。
社会福祉協議会の持っている情報と
市役所の持っている情報を共有すればいいのに
それができていないそうだ。

 

これは市役所や被災者だけの問題ではなく

このような災害を引き起こす原因、
ゴミ問題や、森林伐採、温暖化などの環境問題、
その原因をつくっている私たちみんなの問題だ。
もう一度、生活を見つめなおそう。
子どもばかりに環境問題を押し付けないで。

と思った。

(2020.10.14追記)