教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

子どもの貧困をなくすためにできること…?

子どもの貧困の連鎖

子どもの7人に1人が貧困にあたると言われるようになった。
ひとり親家庭の子どもの半数が、貧困であるとも言われている。
母子家庭の平均年収は200万程度に対し、父子家庭では398万円。
日本では母親が引き取るケースがほとんどであるが、
他国のひとり親家庭に比べて、まだまだ経済的な支援が少ない。

子どもの貧困は、食べていけない程ではないが、
洋服・塾・おもちゃ・本など、様々な部分で子どもが困っている。
親の経済的貧困から、子どもの文化的貧困、教育の貧困に繋がる。
貧困家庭は、子どもの学習形成条件の貧困にリンクすることが多い。

経済的に進学できないから諦める…ということだけでなく、
子どもが小さいときから勉強の習慣が身についていないこと、
学習の躓きをそのままにしておくこと(どんどん分からなくなる)、
勉強の意義が見出せなくて、考えることすら放棄している場合もある。

以前の子育て支援員研修で、
ひとり親家庭の『困っていること』を2つ紹介していた。 
1つ目は、経済的な問題。2つ目は『しつけ・子育て』に関すること。
仕事に追われて子どもに時間をかけられない、
宿題を見てあげる時間がとれない、子どもに申し訳ないと。

こうした家庭の子どもを支援したい。
子どもの支援だけでなく、保護者とも一緒に悩みたい・考えたい。
自分が子どもを産んで一番思うことは、
「子育ては一人では決してできない」ということ。
一緒に子どもたちを育てていきたい。

学歴・資格をもつということ

子どもが大人になり、一人で生きていく・自立していくには
正社員として就職することが一つの方法として挙げられる。
正社員として安定した収入が得られれば、今後、
結婚や子どもをつくることも考えられるかもしれない。
その就職活動の際に、学歴や資格が問われることがある。
学歴・資格について私の思うことをまとめてみる。

資格をとるために…大学・短大・専門学校

学歴をもっていれば良い企業に入れるとは限らない。
就職活動の際の『学歴フィルター』と呼ばれるものも
大企業においてはまだ今もあるようだが、
あまり学歴がない状態で、中小企業に就職して、
スキルを付けて転職することも増えてきたように思う。

学歴はあって損はないが、なくてもかまわないと思う。
それよりもむしろ資格を持っている方が
人生において有利にはたらくのではないかと考える。
子育てのために一旦退職して、子どもが大きくなってから
再就職をするにしても、昔、取った資格は十分使える。

なりたいもの・取りたい資格があれば、大学進学もアリだ。
 4年制・6年制大学を出なければ取れない資格もある。
しかし、よくその資格を調べてみると
大学だけでなく専門学校や短大でも取れるケースもある。
『準』がつく資格や『二種』などならば、なおのこと。
準資格をいったん取っておいて、就職して働きながら
上の資格を取れるように(夜間学校や通信などで)
努力している人もいる。
専門学校や短大ならば、進学費用も少なくて済むし、
すぐに働けるのでスキルを身に付けたい人には良い。

「なんとなく」で大学に行くのは金の無駄遣いである。
子どもにとって、自分の人生、自分でよく考えて決めてほしい。
大学も短大も専門学校も人生の通過点に過ぎない。
大事なのは『自分で考える力』だ。

なお、奨学金については、調べてみると大学独自に
返さなくていい奨学金制度を実施しているところもある。
(そういう大学は難関大学に多くなってしまうが)
他の返さなくて良い奨学金も、学力によって受けられるか
受けられないかが変わってくる。
返す場合の奨学金も学力に応じて、利率が異なる。
ぜひ調べてみてほしい。

高卒で、就職の場合

学歴は問わないと言ってもできれば、高校は卒業しておきたい。
高卒と中卒では、採用されやすさ、仕事内容、給与なども違う。
高卒で働くならば、できるだけ偏差値の高めの学校を出てほしい。

偏差値の高い高校、いわゆる進学校は、埼玉では昔からある所が多く
ただそこの学生だというだけで信頼感が高まると思われる。
昔からある=実績もあるため、企業・公務員の就職にも強い。
自分の少ない教員経験から考えても、進学校の生徒は
公務員に限らず、条件の良い企業に採用されているように感じる。
できるだけ高校受験を頑張って進学校を目指してほしい。

無料学習支援室の可能性

NPOの事業の一つとして、無料学習支援室を考えている。
小学生・中学生を中心に誰でも無料で利用できるようにしたい。
そのためには、施設の確保が重要になる。
『だれでも学童』の施設がつくれれば、その空きスペースを
無料学習支援室として開放したいと考えている。

滑川町では、低所得者の子ども(中学生)に対しては、
週1回塾に通える費用がもらえるが、それには制限がある。
ぎりぎり低所得に入らず(塾に行く費用を町からもらえず)、
家庭では、塾に行く費用が出せない場合の子どもは
どうすれば良いのだろうか?

また、滑川町は自習するスペースが少ない。
中学校に残って勉強するにも、部活があれば厳しい。
部活後に勉強するには図書館などが挙げられるが、
図書館の学習スペースは夕方5:10に閉まる。

本来ならば塾に通わず、自分で勉強することも可能だが、
自分で勉強してこなかった子どもは、まず
勉強の仕方も変わらない。
無料学習支援室では、自分で勉強していくために
勉強の仕方を教えたり、質問に答える、
進路に関する悩みを聞くなどの対応を行いたい。
学習の躓いている部分を丁寧に見てあげたい。

終わりに

出た学校がすべてではないし、人生いろんなことがある中で
今はコレをやりたいと思って就職したけど、
結婚したいとか、子育てしたいとか、転職したいとか
やっぱりアレがやりたいとか、海外で活躍したいとか、
…人生はどんどん変わっていく。

経済的な問題を理由にアレコレ諦めるのは、もったいない。
親の経済力が、子どもの学力につながってしまう時代…
親の経済力に関係なく子どもに勉強の楽しさを教えたい。