教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

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教員ママの野望と活動と子育ての記録。

檻の中のライオン講演会を聞いてきた① ~人は生まれながらにお喋りしたい生き物だから~

檻の中のライオンの講演会

先日、と言っても一週間以上経ってしまったが
憲法の講演会に行ってきた。
場所は、滑川町の『古民家ギャラリーかぐや』。
初めて行った場所で、とっても素敵だったから、
かぐやさんについては、今度改めて紹介したい。

今回の講演会では、檻の中のライオンの著者の
弁護士の方が直接講演してくださった。
お客さんは70人くらい。大人気だ。

檻の中のライオン

檻の中のライオン

 

この本では、『檻』=日本国憲法のことで、
『ライオン』=権力者(政治家・公務員等)を表す。
日本国憲法の第99条より、
憲法を守らなくてはいけない人は、権力者だ
と書いてある。
権力者である、天皇国務大臣、国会議員、裁判官、
公務員が、憲法を守るのだ。国民ではない。

憲法は権力者が権力を濫用しないようにするためのものだ。
権力者に、自分の好き勝手にされては困るからだ。
権力を、国民みんなのために使ってほしいからだ。
この講演会で学んだことをまとめていく。

人権は『天』からもらったもの!

基本的人権とは、人間らしく生きていける権利だ。
これは憲法がこの世になくても、
生まれながらにして、だれもがもっている
『天』からさずかったものだという。
国や、天皇・総理大臣から、もらったのではない。
これは私も「なんとな~く」分かっていた程度で、
学校でもちゃんと学んだ記憶がない。
この講演会で、初めてしっかりと認識した。

日本は、国民主権だ。
自分たちの権利を守るために、自分たち国民が、
自分たちのための憲法を作ったといえる。
憲法と『法律』は違う。憲法が一番偉い!
憲法の下の、『法律』を作るのは国会だ。
憲法に違反する法律には、従う必要がないという。
憲法98条より)

さらに日本は、民主主義の国家だ。
どんなライオンにするのかを、選ぶのも自分たちだ。
では、民主主義とは何か?
物事を決めるのには多数決が用いられるが
多数決でも『人の権利』は奪えない。
少数派の意見も聞いて(意見を言う権利がある)、
議論することが民主主義だそうだ。

今の国会の様子を見ていると、数が多いと勝ちで
すぐ『多数決をして終わり』になってしまうが、
本来は、話し合って妥協点を探ること、
憲法に違反しないこと、というルールがあるという。
憲法53条では、衆議院参議院の、
総議員の4分の1以上(少数派)の要求があれば、
内閣は『臨時国会』を開かなくてはならない。
が、…安倍内閣臨時国会を開かなかったという。
しかも2015・2017年の2回も。これは民主主義か?

ライオンには檻があるから、本来は
ライオンの顔色を伺わなくても自由に行動できる。
言いたいことも、自由に言える。
人は生まれながらにしてお喋りしたい生き物だから
表現の自由』がちゃんと憲法に書かれている。
これも生まれながらにして持っている権利だ。

でも、ライオン(内閣・議員・公務員)に檻がないと
…ライオンの悪口を言う人には
襲い掛かって黙らせるかもしれない。
檻がなければ、ライオンは自分の思うとおりにできる。
「だまってろ」「質問するな」と言って
自分たちに都合が悪いことには答えず
民意をコントロールすることができてしまう。
それは怖いことだ。
しかし、今、ライオン自身が
この檻を壊そうとしているという!

自民党憲法改定草案

憲法前文、今の憲法の主語『われらは』のところが
2012年の自民党憲法改定草案では
主語が『日本国は』となっているそうだ。
加えて第13条『個人の尊重』が『人の尊重』になる。
…国にとって、大事なのは個人じゃないということ!

さらに、憲法11条・97条の『基本的人権』が
生まれながらに、天からもらったものではなく
『国から与えられた』ものになっているという。
天から権利を授かったのは、西洋の考えだから
日本には合わない…と、いうことが理由らしい。

まだある、『表現の自由』を与えるのも国だし、
『知る権利』は、ないものとされているそうだ。
公益および公の秩序を害する表現もダメ。
…つまり、政権批判をするなということ。

なんと!これではお国のための、個人ではないか。
ライオンの檻を壊して、ライオンは何をするのか?
子どもたちの未来を思うと、怖くてならない。

面白いのが、第36条。今の憲法では
「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、
絶対にこれを禁ずる。」とある。
自民党改憲草案では、『絶対に』がないらしい。
え?たまには拷問しちゃうよ~ってこと?(笑)
私も講演会で学んだことだけで、
自民党改憲草案は読んでいないが
ちょっと読みたくなった次第だ。

終わりに…

長くなってしまったので、今日のテーマ
『檻の中のライオン講演会を聞いてきた①』は、
②へと続く。次回は『憲法と教育』をまとめたい。
子どもの未来のために…。。。

表現の自由はだれでももっている権利だ。
だから、私も大きな声で言いたい!(笑)
「私は喋らずにはいられない!思ったことは言う!」
ということで、今後ともご指導のほど
よろしくお願いしま~す!