教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの野望と活動と子育ての記録。

主体的な遊びで、社会で生きる力が、しぜんと育つ!森のこクラブの取り組み。

社会で生きる力、非認知能力とは…?

認知能力は、イメージしやすいだろう。
学校でやっているような
テストで測れる=認知しやすい能力。
いわゆるIQや学力テスト、偏差値などのように
点数や指標で明確に認知できるものだ。

『非』認知能力とは、逆に点数や指標では
表せない部分で、具体的には、考える力や、
自主性、協調性、コミュニケーション力、
共感力、忍耐力、集中力、粘り強さ、自制心、
想像力など、多岐にわたる。
日本だけでなく、世界でも注目されている分野だ。

私のイメージとしては
自己肯定感の土台の上に、
非認知能力があって
その上に認知能力がある。
非認知能力の発達は、認知能力の発達も促す

私は教員をやっていて
この非認知能力は大事だなと思っていた。
これら全ての能力がオールマイティに
高くなくてはならないわけではなくて、
これらの能力のどれが自分にとって
優れているか(長所)、苦手か(短所)が
わかっていればいいと思う。
つまり自分自身を見つめるため重要になる。
長所はそのままに、
苦手を意識して行動できれば
クラスでも部活でも生きやすくなるかもしれない。
ここを意識すると受験や面接でも使える!
非認知能力が高いと人生が豊かになる

でも、残念ながら
なかなか学校生活の中で、
教員が指導(支援)しにくい部分でもある。
非認知能力よりも、認知能力(学習)が優先され、
日々の忙しさに追われ…。
特に『問題がない』生徒はなかなか目が届かない…。
どの子にとっても大事なことなのに。
クラスの人数が多いのも問題だな。
子ども一人ひとりを見るには多すぎる。

学校外で、地域でも、
非認知能力を育むために何かできないだろうか?

非認知能力を育むためには?

社会で生きる力、非認知能力を育むためには
どうすれば良いのだろうか?
子どもは「コミュニケーション力をつけたい」とか
「忍耐力をつけたい」なんてことは思わずに、遊ぶ。
子どもは、自分のやりたい遊びを
のびのび取り組む中で、
しぜんと非認知能力を身につける

自主的な遊びの中で、夢中になること。
夢中になると、どうしたらもっと楽しいか
どうしたらもっと成功するか
どうしたらもっと早くできるかなど
色々なことを考え、試し、工夫し、やり直し、協力する。

特に、公園や森、山などの自然の中での遊びは
それだけで、自己肯定感を高め、非認知能力を育む。
とってもおすすめの遊びだ。

認知能力のように、子どもに
「指導しよう」「教えてあげよう」というのではなく
子どもの主体的な遊びの中で、
子どもがもともと持っている力を
大人のサポート、支援によって引き出していく

森のこクラブ(学童)での取り組み

では、大人にはどんなサポート、支援ができるのか?
私たちチーム森もりが運営する、
来年度4月に開所予定の
少人数放課後児童クラブ『森のこクラブ』で
実施しようとしている取り組みを簡単に紹介する。

自主的な遊びの中で、非認知能力は育つことを
前提において

①第一に、子どもが安心できる環境をつくる。
②子どもの自主性を尊重して、必要に応じてサポートする。
③子どもが何かを頑張っていたり、成功したり、
失敗したりした場合に、共感する。声をかける。寄り添う。

子どもは、非認知能力なんて全く気にしないで
自分の思うように安心して好きに遊んでいたらいい。
私たちスタッフが『社会で生きる力』についての視点で
子どもたちを観察し、
必要に応じて声を掛けたり
応援したりサポートしたりする。

そして、その日々の様子や非認知能力の成長を
年2回レポートにして保護者と共有する。
家庭でも学童でも子どもにとっては
続いている日常で、
私たちスタッフは一緒に子育てをするパートナーだ。
教員免許をもった若いお兄さんスタッフがいるから
思いっきり一緒に遊べる。
教員でもなく、親でもない、ななめの関係だからこそ
言える悩みもあるかもしれない。

けんかしてしまったときは学びのとき。
自分の気持ちを見つめなおして
相手の気持ちを考えて
どうすればお互いが仲良く遊べるかを考えて
仲直りして、また遊びだす。

もちろん子どもなので
自分の感情を言葉にすることは難しい。
子どもの話を聴いて、一緒に考えて、言葉にする。
森のこクラブでは、毎日、
『やったこと』と『自分の気持ち』を振り返ることで
自分自身に向き合えるように支援する。
それが感情のコントロールにつながる。

今まで自分の意見を曲げられなかった子が
どうにか自分に折り合いをつけて
周りの友達と関わる。
そんな成長の瞬間を、一緒に感じたい。

森のこクラブでは、子どもの主体性を尊重し
子どもに関することは、子ども自身が決める。
学童のルールも、購入するおもちゃも本もゲームも
遠足などのイベントも。
子どもたちの意見をまず、聞く。話し合う。
大人の都合で、勝手に決めたりしないように。

最後に…、相変わらず勝手な独り言(;'∀')

シンガポールから帰ってきて、教員を始めて、
子どもを生んで、滑川町に引っ越してきて…。
子どもを生むと考えも変わるもんだなー。

教員辞めて、学童の支援員になるなんて
10年前の自分は思ってもみなかった。
やりたい放題で生きてきたから
学童も自分がやりたいからってだけなんだけど(笑)
周りの人には
「本当に先生辞めちゃうの?」と聞かれる(汗)

なかなか学校にいると
長いものに巻かれちゃって、自分を見失う。
『子どもの権利』をもっと大事にしたい。

本来、子どもは、
自分に影響を与えるすべての事柄について
意見を言う権利がある。(子どもの権利条約第12条)
でも、このコロナ騒動をみても
本当に子どもの意見を聞いてるのか?って言いたくなる。
全て『お上』から決まって、子どもの意見は蔑ろだ。
だから、日本の子どもは
自己肯定感が低いんじゃないのか?
もっと子どもを信じて、子どもの意見を聞いて。
そんな場があってもいいと思った!

森のこクラブの説明会が
2020年10月31日(土)15:00~ある。
場所は森林公園駅南口徒歩5分の『森もりハウス』だ。
興味のある方、いろいろお喋りしたい方はぜひ!

予約はコチラから↓
(森もり食堂のHPだけど学童のことも載ってるよ)

team-morimori.localinfo.jp