教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの!勝手に!滑川町改造計画

教員ママの野望と活動と子育ての記録。

絵本で子育て応援講座を受けてきた

滑川図書館主催の絵本講座

先日(H31年2月2日)、14時から滑川町
エコミュージアムセンターで絵本講座が行われた。
全2回の講座だが、前回は私のインフルで行けず…
今回を楽しみにしていた。
昼寝の時間、下の子3歳の寝かしつけはパパに任せて、
絶対に寝ないという上の子は
「ママ勉強しに行くからつまんないよ~」と言っても
「つまるもん!」と言いはって(笑)、ついてきた。

会場に着いたのは、14時ちょっとすぎ。
スリッパに書き換えて、資料をもらう。
もう始まっていた。
講座を受けていた人は、全部で20人くらいだろうか。
子育て世帯のママ・パパもいた!子連れで来ていた。
あとはご年配の方々と、お話し会ボランティアの方々。
この1時間半で学んだことを書いてみる。

絵本にも、『ごはん』と『おやつ』がある!?

名作絵本は、ごはん?

例えば『いないいないばぁ』と『いないいないばぁあそび』
『いないいないばぁ』はごはんで、
『いないいないばぁあそび』はおやつであるという。 

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

 
いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん)

いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん)

 

どちらがいいとか、悪いとかではない。
いないいないばぁの本質は、子どもがママの顔が見えない不安から
徐々になれて『もうすぐママの顔が現れる予想』をしつつ
実際に「ママが見えた」という喜びを楽しむものであるという。

後者の絵本だと、子どもの予想を裏切って『ブタの顔』が出る。
ブタのお面を外してママの顔が出る仕組み。
これを楽しむのは大人や、ちょっと大きい子どもだろう。
小さな子どもは予想が外れてびっくりするだけかもしれない。
おやつは、楽しいが一時だけ。長く読むなら、ごはん絵本。
なるほど、面白い考えだと思う。

ごはん絵本の見分けは…う~ん。選ぶ人の主観のように感じた。
長く読まれている『名作』は、ごはん絵本と言えるだろう。
迷ったらとりあえず昔からある絵本を読んでみる。
でも最近の絵本でも面白いものもあるし(ヨシタケさんとか!)、
絵本選びは、結局ママの好みになっていく。
子どもが気に入って何度も読みたくなる絵本は、
ごはん絵本と言っても良いと思う。

昔話の面白さ

私は昔話が苦手であまり読んでいない。
ぞくぞくする怖さとか、残虐な描写があって
子どもが「楽しい」と思えないのではないかと感じていた。
昔話は『図書館お話し会』でよく他のボランティアさんが
読んでくださっているので、みんなと一緒なら
そんなに怖くなくていいのかな~くらいに思っていた。
しかしこの講座を受けてちょっと印象が変わった。

昔話は民族の記憶であるという。
『大工とおにろく』『カチカチ山』『3枚のお札』など
昔話にもいろいろある。紙芝居になっているものもある。
昔話の面白さは、『3回繰り返すこと』だそうだ。
1回目は失敗、2回目も失敗、3回目で大成功!パターン。
3回のリズムで子どもは「次もこうだな」と想像しつつ、
予想を裏切る展開だったり、話が大きく動くことが多い。

これは日本の昔話だけでなく、
海外の昔話(?)にもいえるらしい。グリム童話
『白雪姫』は、毒リンゴを食べて死ぬ話が有名だが
その前に1回目コルセットで絞められて死ぬ、
2回目は毒のついた櫛が頭に刺さって死ぬ。
1・2回目とも小人によって救われるが
3回目の毒リンゴは『のどに詰まらせて』生き返らない。
最後、王子様が『キスをして生き返る』のではなく、
『城に向かう途中、白雪姫の棺をかついでいた家来が
木に躓いて、棺が揺れて毒リンゴが取れる』ことで
生き返る。ディズニーとは全く違った話に感じる(笑)

怖い描写は『たんたんと読む』ことで、
怖さよりも話の流れがたんたんと進むので
子どもも絵本に集中できるようだ。なるほど…。
ちょっと昔話にも挑戦してみようと思えた次第だ。

メディアにむしばまれる子どもたち

大人向けの本も紹介されていた。
これは以前から言われていたことではあるが、
今回はより詳しく知ることができた。 

メディアにむしばまれる子どもたち

メディアにむしばまれる子どもたち

 

2歳までは、「テレビは必要ない」とする考えだ。
この考えが日本で広まってきたのは2004年。
アメリカの小児科学会では1990年代には言われていたらしい。

テレビ・ビデオ・ゲーム・スマホもそうだが
メディアによる弊害は子どもの『脳』に出るという。
脳の後頭葉は視覚を司る。思考や会話を司るのは前頭葉
子どもがテレビを見続けると後頭葉が発達し、
前頭葉の発達が遅れるそうだ。

前頭葉が発達しないとどうなるか?
サイレントベビー、笑わない・泣かない・目を合わせない
感情を出さない子どもになる可能性があるという。
言葉の遅れも出る。なぜか?
テレビとは会話にならないからだ。一方的だからだ。
前頭葉が回復するためには、テレビ時間は10分まで。
3歳までなら、なんとか気づいてすぐやめれば
回復の可能性もあるらしい。

メディアの利用について、ここから自分の考えになるが
(いや、帰ってから旦那と話をして深まった部分だから
旦那の考えも含まれるが(笑))
テレビを完全に見なくすることは無理だし、
テレビを見る『程度』によるんじゃないかと。
ママも一緒にテレビを見て、子どもに話しかけて
一緒に踊ったり歌ったりすれば、良い教材にもなる。

うちも上の子には1歳頃までは見せないよう気をつけたが
下の子はほとんど気にしなかった(笑)
わざわざスマホで見せたり、
ビデオを使って見せるまではしていないが
朝・夕のEテレ『お母さんといっしょ』は本人も見たいし、
見ててくれると私も家事ができて助かった部分もある。
でも上の子も下の子も感情豊かだと思う。
ふたりとも、話し始めるのが早かったが
これは絵本の読み聞かせのおかげかもしれない。

最後に…

絵本の読み聞かせは、親子の触れ合いや
コミュニケーションにもなるし、先生のオススメ
絵本を題材にして『お絵かき』するのもやってみたい。
絵本の登場人物になりきった『ごっこ遊び』も
講座でやってみたが面白かった。
講座ではパパにお勧めの絵本も紹介していた。

 

だるまちゃんとてんぐちゃん

だるまちゃんとてんぐちゃん

 
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)

どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)

 

 うちでは寝る前に2~3冊絵本を読むようにしている。
私も読むが、パパも読む。
パパの帰りが夜9時頃なので、帰ったばかりで
寝る直前の子どもたちを膝に抱っこして
子どものリクエストの絵本を読む。
平日に子どもとの触れ合いが少ないパパにとっては
至福の時だろう、私はその様子をニヤけてみている(笑)
絵本は今後も読み続けていきたい。

滑川町子育て支援に関するアンケートの話

滑川町子育て支援に関するアンケート

 滑川町の広報『なめがわ』に載っていたとおり
子育て世帯の住民に、アンケート調査が行われている。
正式には、『滑川町子ども・子育て支援事業に係る
ニーズ調査』というらしい。封筒に書いてあった。
回答者は特定の人ではなく、任意で選ばれる。
ウチの下の子3歳にもアンケート用紙が届いた。
上の子(もうすぐ5歳)には来なかった!

アンケートの初めに趣旨が書いてある。
2020年度~2024年度までを計画期間とする
『第2期滑川町子ども・子育て支援事業計画』を
つくるために行われるという。
できるだけ多くの方の意見を聞いて
この事業計画に反映するそうだ。
無記名で、統計的に処理されるとのこと。

さて、実際にアンケートに答えてみた。
もっとポンポン答えられるような簡単なものかと
思っていたが、これがなかなか大変だ。
業者を通して行っているのだろうと思われる、
分厚い14ページにわたるアンケートだ。
これも町の税金なんだな~とつい感じてしまった(笑)

1つしか選べないもの、すべて選ぶもの、
これを選んだ人はこっち、次はこっち、
ママについて答えてパパについて答えて…と
できるだけ正確に書くように努力した。
思っていたよりも時間がかかった。

最終ページの『自由にご記入ください』の欄には
子育てについてのありったけの思いを書いてみた。
・南部小学校建設について
・小学校の登下校の安全性について
子育て支援センターを増やしてほしい
子育て支援センターを利用しやすくして…など。
自分が記入した回答を、旦那にも見せてみた。
「まぁいいんじゃない?」の一言だけ。
こっちは時間をかけて、
エネルギー使って書いたんですが…(涙)

このアンケートから考えられること

 滑川町子ども・子育て支援事業について
このアンケートを受けてみて思ったことを書いてみる。
ただの、一般人の、私見で失礼します(笑)

①南部小学校および、小学校の登下校について

アンケートの最初の趣旨説明のページで
「アンケートにご協力ください」と述べているのは
吉田町長である。つまり吉田町長の政策の1つとして
『第2期滑川町子ども・子育て支援事業』を
行うのだと思われる。そうすると……吉田町長が、
町長選挙のときに掲げた公約はどうなるのか?

選挙公約で「南部小学校作りますよ」と言っていたが、
このアンケートでは
南部小学校については一切触れておらず、
町民が小学校建設について意見の出しようがない。
(それでも最後の記述欄に強引に書いてみたが!)

このアンケートは、2024年度までの計画なので
2024年までは小学校建設について動くつもりがないのか?
やっぱり選挙で子育て世帯の票を取るためだけに言った、
戯れ言だったのか…???

このアンケートは
小学校の登下校についても一切触れていない。
登下校を不安に思う保護者はいるはずなのに…。
登下校についても住民の意見が書けなかった。

だが、小学校の登下校問題は、教育委員会のもと
各小学校で保護者アンケートをしている可能性がある。
私の子どもはまだ小学校に行っていないため、
実際にアンケートをしているかどうかも不明である。
(小学生ママ様、実際のところいかがでしょうか?)
小学校でアンケートが行われたとしたら、
今後の登下校での安全対策に期待したい。
アンケートをしても変わらない可能性も充分あるが。

②学童が増える可能性がある…かも?

児童の放課後預かりについてはたくさん質問があった。
具体的に学童を利用したい時間帯や曜日も記入できる。
(宛名の子どもについてのみ記入するため、5歳以上の
上の子についての学童質問への記入はできなかった。)
アンケートの結果次第ではあるが、
学童が増える可能性は期待できるかもしれない。
吉田町長も選挙の際に「学童増やしますよ」と言っていた。
ただし計画が2020年~2024年なのですぐは無理だろう。
以前、役場で、学童を増やすお金はないと言われたので
せいぜい増設するくらいかとも思われる。

③滑川幼稚園の『預かり保育』が、でき…厳しいかも?

幼稚園に通っている子どもについての記入欄もあった。
以前、役場では、滑川幼稚園の預かり保育も検討中…と
言っていたのだが、アンケートの質問では
『定期的』な預かり保育についての欄が少なかった。。。

『現在の利用状況に関わらず、平日の教育・保育事業として
定期的に利用したいものをすべて選べ』という問いはあった。
その選択肢の1つに幼稚園の預かり保育があった。
幼稚園を強く希望するかどうか(預かり保育も含む)という
質問もあったが、それくらいである。
今は滑川幼稚園では預かり保育をしていないので
もっと具体的に書ければ可能性があったのではないかなと思う。

他に、アンケートでは、
土日・長期休業中の預け先について・病児保育について等の
質問がたくさん出ていた。
が、これらは優先順位が低いようにも思われる。
まずは平日安心して預けられる場所を確保することが大事だ。
滑川幼稚園の預かり保育ができるようになれば、
幼稚園の途中から、保育園に転園する子どもも減るだろうし
保育園の待機児童の問題も減ると思われるので
まずは滑川幼稚園の預かり保育の検討を
先にしていただきたいと感じる。

④中学生への支援はないのか?

アンケートの対象は、未就学児~小学生の保護者が
中心のように感じられた。
中学生以上はこの対象ではないのか?
中学生の学習支援について、町はどう考えているのか?

以前、役場に問い合わせたときには、
経済的に困難を抱えている家庭への塾費用の補助は多少
出ているという。(週1回塾に通える程度の費用?)
でもその補助をもらえないラインの収入で、
経済的に困っている家庭への支援はなにもないという。

本来なら学校に行っていれば、勉強はできる。
自分で勉強する気があれば、どうにかなるものだ。
しかし現状として塾に行く子がほとんどだ。
進学校を目指している子も、そうでない子も誰でも行く。
学校の先生の進学指導よりも、
塾の先生の進学指導を重視する保護者の方も多い。
自力で勉強するならば、
自分で北辰テストも受けなければならない。

塾からあれやれこれやれと言われて初めて勉強する。
そのため高校生になってから
勉強の仕方がわからない生徒が非常に多い。
高校でも継続して塾に行く子は、少ないからだ。
進学校では、必要に応じて予備校に通う生徒もいる。
が、その費用はばかにならない。

『自分で勉強する場所』と自分で勉強できるように
必要に応じて『支援してくれる先生』がいれば、
子どもは『自分で』勉強していけると考えている。
やはり、無料学習支援室の必要性を感じる…。

最後に…

このアンケートは行政に住民(子育て世帯)の意見が
伝えられる良い機会である。
住民の声が反映されるかどうかは分からないが、
町の税金が使われているし、もったいないので!
もしアンケートが届いていたら
2月8日(金)までに、記入して投函してくださいませ。
役場の人間ではないけど(笑)、ご協力よろしくお願いします。

あと、役場の方へ。(万が一、このブログを見てたら(汗))
もし可能ならば、この結果を
HPかどこかで公表してくれないかな~なんて
思ったり…なんかして…ます。
実施できるかどうかは、置いておいて、
滑川町の皆様がどう考えているのか
私も興味があるからです(汗)
行政にできない場合、自分でも活動しますので。
もし、できたら…結果の公表よろしくお願いいたします!

今こそ憲法を学ぶ② ~子どもたちの未来を守るために

子どもと憲法の話

前回の記事『今こそ憲法を学ぶ①』で、
憲法と現政権との関係性についてをまとめた。
今回は、子どもと憲法について考えたいと思う。

子どもと憲法と言えば第26条『教育を受ける権利』が
一番に思いつく。
そして義務教育はこれを無償とすると憲法に書いてある。
本当に義務教育は無償なのか?
小学校によっても異なるが、毎月数千円程度徴収される。
滑川町給食費はないが、通常は給食費やらPTA費やら
なんだかんだとお金がかかる。

最高裁は「問題ない」との判断を下したという。
授業料だけが無償で、他の費用は徴収してかまわないと。
憲法は「これを無償とする」としか言っていないのに。
無償の範囲が『授業料』とは限定していないのに…。

安倍政権は、憲法改正の1つとして『高校の無償化』を
挙げていると憲法カフェで学んだ。憲法では、
義務教育=『小中学校のみ』とは限定していない。
小中学校のみに限定しているのは、憲法より格下の、
法律だという。…ということは、高校も含めて、
憲法』を改正しなくても、無償化できるわけである。
だって憲法教育の無償の範囲を限定していないから!
憲法ではなく、その下の『法律』を変えれば終わりだ。

それでも安倍政権は高校無償化という名目で、
憲法を変更すると言っているらしい。
国民は憲法を見ないし、知らないから。
今後も憲法なんて見ないだろうし、学ばないだろうから。

安倍政権は国民をバカにしている!
確かに、私も、初めは憲法なんて興味なかったが
憲法のことを知ってしまったからには、我慢できない。
憲法を現状維持したまま、高校無償化しろ」と叫びたい。

子どもと貧困

毎月だけでなく、小学校入学時にもお金はかかる。
ランドセル・制服やジャージで10万円近くする。
貧困世帯には修学旅行の補助費が出ることもあるらしい。
でも林間学校は100%家庭の負担になるという。
「お金が払えないから自分だけ参加できない」…など
実際にある話である。これでみんなが平等と言えるか?

以前『子どもの貧困をなくすために…』でも考察したが
子どもの7人に1人は貧困であるといわれている。
OECD加盟国(経済協力開発機構)の35か国で比べると、
ひとり親の就労率は一番高い(85%以上が働いている)のに
相対的貧困率も、一番高い(ひとり親の半数以上が貧困)!
これは正規雇用よりも非正規雇用が多いことが
理由として挙げられている。
ひとり親の労働収入だけでなく、
国からの援助がもっと必要であると思う。

さて、憲法カフェでは、高等教育(大学進学)に関する
具体的な数値を紹介された。
大学進学率は、2018年過去最高の57.9%。
奨学金は2人に1人が借りている。
奨学金の総額は平均313万円、返済期間は平均14年。
大卒でも、正規雇用につけるかどうかわからない時代。
大卒の4割が非正規雇用になるらしい。
奨学金自己破産は、過去5年間で、のべ1万5千人。

ここからは自分の意見になるが、
大学を出たばかりの20歳前半の人が、
奨学金という300万円の借金を背負って生活する怖さ。
奨学金で自己破産すれば、実家にも顔向けできず…
奨学金があるから、結婚したくてもできず…
奨学金で徴収されて残ったお金でぎりぎりの生活…。
夢を抱いて大学に行ったはずなのに…。

経済的に余裕がなくても、大学進学を勧めてしまう
高校教員・進路指導の側にもある意味では問題がある。
生徒の大学合格=高校の進路実績にもなるから、
大学進学を勧めているところもあるのではないかと思う。
しかし、実際の進路指導の場において、
生徒の経済的な事情は、特に聞きにくい問題でもある。
最終的に、受験させるかさせないかは、家庭の判断だ。

大学入試にはお金はかかる。受験料1校で、3万円程度。
普通の高校の進路指導では、第一希望だけ(1校だけ)
受けさせるというわけには、いかないだろう。
多くの生徒が受ける『センター試験』にもお金がかかる。
『センター利用の大学入試』でも各大学で受験料がかかる。
あまり人気ではない大学は「併願入試で受けてもらって
(滑り止めとして受験して)、入学しなくても良いから
受験料は頂戴ね」とでも言っているようにさえ感じる。
大学側だって、運営していくには多大な費用がかかる。

色々な問題点を考えてみたが、一番の問題は『国』だ。
憲法カフェで示された情報を書いてみると、
OECD加盟国中、2015年の『GDP(国内総生産)のうち』、
小学校~大学までの教育機関に対する公的支出『割合』は
34か国中、34位だという。
お金はあるのに、教育には使わない国だと言っている。
2008年~2013年まで6年連続、日本の高等教育(大学)への
公的支出は、最下位。2014年はビリ2。
フィンランドの3分の1しか、日本はお金を出していない。

しかも大学の授業料は、上がっているという!
国民の教育費は苦しいうえに、もっと首を絞められている。
大学に進学しても4割しか正社員になれない社会。
それでも大学に行こうと子どもたちが思うのは
大学に進学しないと良い企業に就職できないと考えるからだ。

教育への公的支出は減っているのに、
その分は、どこに増えているのかというと『軍事費』だという。
国民のだれもが、貧困しないようにと憲法は定めているのに。
戦争しないように、その分、教育費や福祉費にお金をかけろと
憲法は定めているのに、憲法を無視して
教育費や福祉費(生活保護費)を削って、『軍隊』を強くする。
貧困が出ても、国民が困っても、安倍総理は落選しないから。
安倍総理は、憲法も、国民もどうでもよいのだ。
このままでは、本当に戦争に向かってしまう。子どもが危ない。

子ども食堂と、貧困について考える

 憲法カフェで講演してくださった弁護士の竪さんには
頭が下がる思いでいっぱいだ。
時間の都合上、割愛された部分について、講演会終了後に
個人的に質問したが丁寧に答えてくださった。本当に感謝だ。
竪さんは女性・子どもの貧困問題を扱うことも多いという。

竪さんが言うには「子どもの貧困対策・教育支援は、
経済対策として必要だ」と。
子どもへの経済的・教育的支援を行うことで
回りまわって『日本の国力のため』になるという。
その理由は、このまま子どもの貧困・教育不足が進むと
労働力の低下&消費者の減少→働けないので福祉費が増える。
さらに治安が悪化する可能性もあるという。
この悪循環を止めることが、最終的に国のためになるらしい。

そういう考えもあるのか…と思った。新しい発見のようだ。
子ども食堂についても竪さんの意見を聞いてみた。
母子世帯は、日々の食料などの物的支援・経済的支援を
求めているという。子ども食堂をやるなら
できれば、毎日、子ども食堂を行うことが理想だと。

なるほど。それも分からなくはない…。
でも、私が子ども食堂をやりたいのは
困っている『子ども』に、『環境』を与えたいからだ。
子どもを見る大人の目が親以外にも必要だと思うからだ。
子ども食堂でたくさんの人に会って、
色々な話を聞いて、話して、色々な価値観に触れて、
自分がちゃんと受け入れられているという経験をして
健康で、文化的に成長してほしいと願うからだ。
物的・経済的支援は、国や自治体の役目だろうと思う!

経済的な問題で、親も苦しい。子どもも苦しい。
義務教育ですら、公的補助が足りていない。
憲法改正には850億円かかるらしい。
今の憲法で十分なのに、無駄な改正なんてしないで、
それを早々に教育費に回してほしい。安倍政権には
子どもが『将来の日本』をつくるのだと気付いてほしい。

終わりに…

どうかたくさんの方に、憲法について学んでほしい。
子どもたちの未来を守るために!
憲法カフェが開催されていれば、せび参加してほしい。
私が理解した範囲の、拙い報告ではなく、
法に携わる弁護士の先生の、生の言葉が聞ける! 

他に『檻の中のライオン』という本もおすすめだ。

檻の中のライオン

檻の中のライオン

 

滑川町周辺の方へ、憲法カフェでもらった予告チラシを
さくっと簡単に紹介する。
『檻の中のライオン』の著者による講演会が、3月に
『古民家ギャラリーかぐや』で行われるという。

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『檻の中のライオン』講演会

H31年3月31日(日)古民家ギャラリーかぐや
講演15:00~17:30、交流会18:00~19:30で行われる。
費用は予約800円、当日1000円。
予約は直接、古民家ギャラリーかぐやさんまで。↓

namegawa-kosodate.hatenablog.com

今こそ憲法を学ぶ① ~子どもたちの未来を守るために

白い馬保育園のイベント『憲法カフェ』

ママ友からのオススメ情報として
憲法カフェ』が開かれるというので
滑川町の福田地区にある『白い馬保育園』に電話した。
この保育園に通っていなくても講演会に参加でき、
子どもも別室で預かってくれるという。
おかし&コーヒー付きで大人400円で参加できる。

12日(土)、初めて、白い馬保育園に行ってみた。
H30年度の子どもの保育園探しの際、もう満員で
保育園の見学もできなかったから、楽しみにしていた。
丘?の上に園舎があり、丘から芝生がしかれていて、
子どもたちが外でたくさん遊べるようだ。
園舎は木を活かした作りになっており
階段の横に滑り台がある。ウチの子たちは大はしゃぎ!

お客さんは50人くらいか…?年配の方も多かったが、
子育て世代のママさん・パパさんも多く参加していた。
ここの園児の保護者の方・来賓の方も多かったようだ。
子どもも20人くらいは居たかと思う。
学童の子どもたちは、講演会を一緒に聞くらしい。
保育園の先生方に子どもたちを預けて
職員の先生方による歌の発表(ロシア民謡)のあと、
いよいよ講演会が始まった。
講演会の先生は、ママさん弁護士の竪十萌子さん。
楽しく、非常に勉強になる講演だった。

日本国憲法は、日本で一番偉い法律である。
憲法の下に、政府の作る様々な法律がある。
小学校で一番に学ぶ『ひらがな』と同じように、
日本人の基礎・ベースになっているはずなのに
知らないことが多いのは、学校で学ばないからだという。

これは自分の意見になるが、多くの人が中学3年の公民、
高校で選択する現代社会等?で憲法は学んでいるハズである。
たが、なかなか他人事で、『自分の基礎』と認識しないまま
過ぎてしまうことに原因があるのではないかと、私は思う。
私も他人事で、今までそんなに憲法に興味がなかったが
この講演会を聞いて『自分のこと』『子どものこと』と
とらえなおした。紹介してくれたママ友に感謝だ。
この講演会で、私が学んだことを書いていく。

憲法=政府が勝手なことをしないようにする『鎖』

日本国憲法は、戦争のあと、二度と戦争しないようにする
ためにつくられた法律である。戦争しないことが目的。
憲法で一番大切なことは、国よりも個人が尊重されること。

では、この法律は誰が守らなくてはいけないか?
国家権力である。つまり、天皇国務大臣・国会議員
裁判官・公務員(警察も!)…
国会議員である安倍総理も守らなくてはならない法律だ。
政府が勝手なことをして、戦争を起こすことのないように
政府が勝手なことをして、国民を貶めることのないように
国民一人ひとりを尊重するための『鎖(別名;檻)』=憲法だ。

日本は戦争をしないために憲法を作ったから、憲法には、
国民が戦争したいなんて全く思わなくて済むよう
さまざまな配慮がなされているという。

戦争の原因=貧困や格差、教育、宗教、全体主義を考えると
貧困にならないように、生存権生活保護法。
格差を感じないように、法の下の平等。男女も平等。
適切な教育を受けられるように、
教育を受ける権利と学問の自由。宗教の自由…。
戦争につながる全体主義「お国のために」ではなく、
国民は「自分のために」幸福追求権と個人の尊重がある。
『国<個人』だと一番強い憲法が言っている。
一人ひとりを大事にして、みんなが幸せになれれば、
戦争なんて確かに考えはしない。
国民にとっては良いこと尽くしの憲法だと思う。

一人一人を大事にするために、国民には
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利がある。
国はそのために社会福祉社会保障等を向上・増進に
努める義務がある。
これを具体化したものが『生活保護法』だ。
生活保護費は、近年下げられた。政府は、うっかり本音
「働いて稼いだ給与よりも、生活保護費が高いから」と
言ったらしい。低賃金の人よりさらに貧しい人を作って
カモフラージュする。えたひにん制度のようだ。

これは生活保護を受けている人だけの問題ではない。
最低労働賃金や年金等の『基準』になるのも生活保護費。
生活保護費が下げられた=労働賃金の引き下げ=
年金の引き下げ=人が生きる価値が低くなるということ
国民が政府に軽く見られたということ
=政府が国民を貶めたということ!!
国は、社会的使命を負う義務を放棄している。

国民の自由がどんどん奪われる社会=日本

国民からみたら良いことばっかりの憲法なのに、
この法律を変えたい人は誰か?=権力者だ。安倍総理だ。
憲法という『鎖』で縛られている張本人が
鎖を外して、自由に勝手にさせてくれと言っている。
権力者からみたら、個人の尊重なんてものよりも
お国のために死ねる便利な国民が良いのではないか?

実際、憲法違反の法律をどんどん作っているそうだ。
特定機密保護法、安保法制(集団的自衛権容認)、
共謀罪(テロ等準備罪)など…も憲法違反だという。
本来の憲法では、思想の自由が認められており、
頭の中は『何を』考えていても良かった。
しかしテロ等準備罪では、考えただけでアウト!
言ったらもっとアウト!言論の自由さえ奪われる。。。
普通の人には関係ない法律だと聞いていたが…これでは
日本から、どんどん自由が奪われることになると思う。
さらに武器輸出禁止三原則が2014年にいつの間にか
廃止されていた。私は不勉強で全然知らなかった…。

現政権のように、憲法は違反しても、罰則はないという。
逮捕されない。通常なら、
憲法を違反するような国会議員は
次の選挙で落選するべきだが、安倍総理は選挙に強く
落選しないので、どんどん勝手にやる。
憲法の『鎖』なんて気にしない。
国民なんて気にしない。

こんな総理に、一定の支援者がいることが非常に怖く思う。
改憲派の団体は、憲法9条の改正を訴えているが
最終的には『個人の尊重』『男女平等』を変えたいという
見方が強いと聞いた。
家の夫・男が強い古い伝統『家長制度』に賛成している方々。
女・子どもに人権があると面倒くさい。うるさい。
全て俺に任せろという…現政権のようだ。

安倍総理は、自分が死んだら「日本なんて関係ない」で
済むが、私には、子どもたちがいる。
自分の子どもじゃなくても、子どもはみんな可愛いと思う。
この追い詰められた日本で子育てをしなくてはならないし、
生きづらい日本で生きていかなければならない子どもを
どうにかして守りたいを思う。
私たち、小さな人間に何ができるか?
本来、私たちの人権を『権力者から守るための憲法』を
変えて本当に国民にとって良いのか?
決して他人事ではない。

長くなったので…2回に分けます(笑)

一旦ここで終わりにする。急いで続きを書くつもりだ。

この憲法カフェに行った日の夜、
実家で私の実の兄に会った。兄の息子も一緒だった。
遠くに住んでいて海外出張も多く、なかなか会えない兄だ。

義理の姉(兄の奥様)は、今、妊娠中で、お留守番。
お腹の子は男の子だという。ちなみに私のお腹の子も男だ。
兄が言った。
「こんなに男ばかり増えて、戦争でもするのかね?」
何だ!?その発想は!?兄の言葉とは思えない。
びっくりしてうまく答えられなかった。理由を聞くと
「俺の周辺は男の子の方が断然多い」という。

男が多いと戦争が始まるのか??軍隊を作るために、
お国から「男を産め」とでも言われているのか?
本来は男女の産み分けはできないから
理論上は赤ちゃんの性別の可能性は半々になるハズである。
たまたま兄の周辺に男の子が多いだけかもしれない。
そのあと、話は流れて(流して)しまったが、兄には
憲法の話をするにちょっと気が引けた。

今、それを反省している。
憲法カフェの先生に、「現政権を変えるには身近な人、
親兄弟を説得して、安倍総理が応援している人には
地方選挙で投票しないでほしいと訴えること」だと聞いた。
安倍総理を直接落とすことはできないから、
地方選で負けさせることによって、大きな流れを作る。
でも野党もまとまらないし、
対抗できる候補者がいるかどうかも難しいところだ。

「私、こう考えているの。この人に入れてくれる?」と
身近な人に訴えることは、日々の人間関係だ。
旦那には、なんでも話せるが、親兄弟は難しい。
日本人はあまり積極的に政治の話をしない、
政治の話をしにくい日常なので、難しいようにも思うが
せめて私の親・義理の親には話をしてみようと思う。
子どもたちの人権を守るために。

 

次回予告;子どもと憲法・子どもと貧困などをまとめる。

NPO作り途中経過と、子ども食堂の悩み…

NPO作りの途中経過☆報告

もう少しで、目標の10人!

NPO設立には以前にも書いたが、最低でも10人必要。
私含め10人は、正会員として年1回の総会(話し合い)に
参加してもらうことになる。
あとは、月1回の子ども食堂に当日ボランティアとして、
参加できる人が、参加できるときに、
各自できることをしてもらおうと考えている。

NPOを言い出したときには本当に人が集まらなかった。
強引に勧誘させてもらったママ友もいる…申し訳ない(汗)
強引に誘った方も含めて4人集まったところで
簡単な準備会をした。自宅で子どもを遊ばせつつ、
定款・設立趣旨書・事業計画案・活動予算案などを
見てもらった。
この時の疑問を後日、川越比企地域振興センターで確認。

準備会の次は、メンバーを10人集めて
設立総会をしないといけないという。
図書館ボランティアのときや、森の測定室、ご近所さん、
ウチの子が通う保育園などで『NPO一緒にしませんか』と
いう内容の紙を配ってみたところ
7~8人参加してくれることになった。
今は色々立て込んでて、時間が出来たら参加すると
言ってくださった方もいた。

目標までにまだ数人足らないので
もう少し頑張って声をかけてみようと思う。
今年(2019年)4月までに設立したいと考えていたが
設立が間に合わなくても、
4月から今のメンバーでできる範囲でスタートしてみたい。
参加表明してくださったメンバーの皆様、
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。

子ども食堂を4月から始めたい理由

4月は、年度が変わり、入学・進級など
新しいクラスになかなかなじめない子や
学校に行くのがつらい子などが出てくる時期だと思う。

4月に子ども食堂(子どもの居場所事業)を始められれば
地域の大人や、違う学校の友達とも知り合える可能性がある。
色々な人がいて、色々な考えがあり、
「こんな自分でも受け入れてくれる人がいる」と
思ってくれるかもしれない。
今まで話をしたことがない友達にも
子ども食堂に行ってみようよ」と声をかけてくれる人が
いるかもしれない。
子ども食堂で新しい友達との出会いがあるかもしれない。
学校、家庭だけでなく、地域にも安心できる場所があれば
新しい心の拠り所になることができるのではないかと考える。

子ども食堂の悩み=場所がない

子ども食堂をしたいと思って11月役場に相談に行ってみた。
役場の担当の方は、子ども食堂が出来そうな場所として
各地『集会所』か『文化スポーツセンター』があるという。
森林公園駅周辺の住宅地に近いところが良いというと、
「そしたら、みなみ野集会所の方がいいかな~」と。

「みなみ野集会所を借りるにはどうしたら…?」と聞くと
「みなみ野の区長さんに連絡してください」
「区長さんの連絡先を教えていただけますか?」と聞くと
「HPに載ってますので、自分で調べてください」

早速、家に帰って町のHPで調べてみた。
すると区長さんのお名前はあったが電話番号はなかった!
連絡できないじゃ~ん。。。
1月現在、まだみなみ野の区長さんにたどり着かず(笑)
私の地区の区長さんの電話番号はわかったが
(区長さんどうしは横のつながりがあるらしい…)
年末年始忙しいだろうな~と思って気が引けて
まだ電話をかけられていない。
もう7日は始業式なので…いつ電話しようか。。。

さて次にウチの近所の民生委員さんにも
どこか子ども食堂を開く場所はないか聞いてみた。
具体的に『松山開拓 都会館』の2階はどうか聞いた。
「都会館は厳しいよ。冷暖房なし。水道はあるけど
トイレは下に行かないとないよ。
衛生面的にも厳しいよ」とのこと。

「みなみ野集会所はどうですか」と聞くと
自治会の集会所を、他の地区・団体の人に貸すのは
断られることもあるよ」という。
理由は「自治会費から集会所の光熱費や運営費なども
出ているから」と。

団体のメンバーにみなみ野の人が居れば
貸してくれる可能性もあるが、いないと厳しいらしい。
あとは、みなみ野の区長さんに相談するしかないと。
今のところ、メンバーにみなみ野地区の人はいないから
厳しいかもしれない…。
どなたか…みなみ野地区の方、NPO入りませんか?
ご連絡お待ちしてます!

他に「借りやすいのは、文化スポーツセンターの2階。
ここは町の所有だから貸してくれるよ」とも
教えてくださった。
文化スポーツセンターだと高速道路の向こう側。
子どもが一人でも来られる場所を考えているため、
住宅地からやや離れてしまうのは、悩む。。。
でも借りやすいから、
とりあえず、ここでスタートするのもアリだ。

最後に…

駅周辺の住宅地に近くて、安く借りられて
たくさんの人が集まれて、キッチンとトイレがあって
きれいで、駐車場があって、、、という
理想の場所はどこかにないかな。
もういっそ、自分で都かみなみ野周辺に土地を買って
建てるしかないかな!?(笑)

NPO滑川町子育て隊(仮)を一緒に作りませんか?
ご連絡お待ちしております。
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森の測定室・滑川に行った話

森の測定室って?

いつも滑川町の図書館駐車場へは東側の入り口から入る。
(役場側の入り口ではなく、エコミュージアムの方の入り口)
陸橋から図書館へ行く途中、右手に『森の測定室』がある。
以前から気になっていたが、開いている日が週に1回しか
ないため、なかなか行くチャンスがなかった。

役場や図書館などにも、ここのチラシが置いてある。
『測ってみようかな♪キッチンのとなりに 森の測定室・滑川』
という小さいパンフレットと、ともに
『子ども未来通信 2018春夏』があった。それによると
森の測定室は、毎週水曜日、10:00~16:00に開いている。
ここでは土壌や野菜などに含まれる放射能が測れるという。

どんなところなのだろか、ますます気になる。
気になる~と思っていたら、ママ友が行ったというので
色々教えてくれた。
放射能を測定している。
・子どもも遊べるものが置いてある。
・無農薬の野菜も売っている。
・色々な活動をしている方々が集まっている。
なるほど、これは行ってみるしかないなと思い、
つい先月…初めて訪れてみた!

「まずは知ること、そして考えること」

11月末、役場と保健センターに行かなければならない
用事があって、仕事を早めに切り上げて役場に向かった。
用事を済ませたあと、まだちょっと時間があったので、
水曜日だしこれは行けるか?と思い覗いてみることにした。

森の測定室にはちゃんと駐車場があって
車が何台か止めてあった。
ドアの近くには『OPEN』の看板が出ている。
もうすぐ閉まる時間だし、ちょっと覗くだけ…と
何も持たずに(笑)、そのドアを開けてみた。
入ってすぐ、声をかけてくれたのは素敵なお姉さん。

「始めて来たのですが…」と言うと、
「誰かの紹介?どうぞ、中に入って」と言われたので
お言葉に甘えて中も覗かせてもらった。
その時にママ友に紹介してもらった話をすると、
「○○さん?そうなんだ~」とすぐに理解された様子。
お客さん一人ひとりの名前を憶えていてくれることは
それだけでも好印象だった。

中に入ると『放射能測定器』を見せてもらえた。
百ウン万?するという高額の測定器だ。
周りには箱が並べてあって精度を上げるためらしい。
まだ放射能はどれくらい検出されるのか聞いてみたところ
「原木シイタケを測定したら検出された」と教えてくれた。
あと土はいまだに放射能が検出されるとも…。
保育園と協力して土や落ち葉、草などの検査も行うらしい。

さて、ここの測定室は2011年の東日本大震災後に作られた。
放射能が心配なママさんたちが集まって
地域で協力してできたものだという。
始めは週3回開いていたが2017年から週1回に変わったそうだ。
今も検体をもっていけば測定してもらえる。
一般の方は1検体2500円。食品は30分、土・灰は20分かかる。
農業関係者、福祉施設の定期測定には割引もあるらしい。

さて、閉店間際に覗いたにも関わらず、
丁寧に対応してくださったお姉さん。
お姉さんだと思っていたらお孫さんまでいらっしゃって
非常に驚いた!!お若い!!
ついつい居座って長くおしゃべり(という名の情報交換)を
してしまった。

そのとき森の測定室のお姉さんの言葉で印象に残った一言だ。
「やみくもに怖がるのではなく、
まずは勉強して調べて学んで、それから自分で判断する。
これは大丈夫、これはやめた方がいいかななどの
自分なりのラインを見つけられれば良い」と。

11月以降、頻繁に顔を出させてもらっている(笑)

魅力的な方々に会える!

森の測定室の一番の良さは、
魅力的な方々にたくさん会えることだと思う。
まだ滑川に引っ越してきて2~3年なので、
知らないことが多い。滑川町やその周辺に
どんな方がいて、どんな活動をしているのか…。

今まで3回しか行っていないが、
(いや、この12月だけで充分行きすぎかな。)
会えた方々を書いてみる。
・森の測定室のボランティアさんたち
滑川町の議員さん
・無農薬の農家さん
・ガラス工芸の職人さん
・某大学の先生のお友達さん
東松山の珈琲工房の店主さん
・古民家ギャラリーの店主さん…などなど多数。
時間の都合でちょっとしか会えなかった方も、
測定室のお姉さんが丁寧に紹介してくださり感謝だ。

また、ここで会う皆さん、気さくに話しかけてくださり
様々な活動をされているので話を聴くだけで楽しい。
つい長居をしてしまう(笑)
前向きに活動している方に会えると元気をもらえる。
勉強になる。今後も顔を出していきたいと思う。
お姉さん、お世話になりま~す!

最後に…

色々な考えがあることを前提に…自分の考えを書く。
私は『放射能』という言葉が嫌いだ。
授業中に(このときは化学を教えていたが)放射能
話をしたことがある。
福島から来た人に「放射能がうつる」と言う謂れのない
いじめがあり、テレビなどでも話題になっていた頃だ。

授業では「放射能放射線をだす能力(性質)のことで、
人間には放射能なんて能力はありません。
放射能は全くうつりません!」と皆に教えた。

簡単な説明しかできずに申し訳ないが、放射能は、
ウランやプルトニウムなどの放射性物質がもつ能力で、
これらの物質がα線β線などの放射線を出して
別の安定した物質(元素)に変化する。

危険なのは、この放射性物質そのものと、
放射性物質が出す放射“線”である。
例えばある人の洋服に放射性物質がついていれば
周りもその人も放射線を浴びる危険があるが、
放射性物質がついてなければ、その人は安全である。
避難して埼玉にきた人の洋服に、今、放射性物質
ついているとは考えにくい!放射能なんて全くない!
また、放射性物質が風で飛ばされてきたら
福島だけでなく埼玉でもどこでも危険な可能性がある。

あと、ついでに…
実は日常で放射線は浴びているという話も付け加えた。
自然放射線として、宇宙からも大地からも出ている。
X線検診を受けたり、飛行機に乗ると更に放射線を受ける。
一人あたりの自然放射線量(年間)2.1ミリシーベルト(以下略)
胸のX線検診0.06、飛行機旅行(東京~NY間往復)0.08~0.11。
(数値は日本原子力文化財団より)
世界基準の年間被ばく量の限度は、年間1ミリシーベルト
(平常時・自然放射線や医療によるものを除く)とされている。
これは健康に害を及ぼすか否かを示す基準ではなく
できるだけ放射線を受けないことが望ましいことを示す基準だ。
放射線について学び、自分で判断することが大事だと思う。

この授業の後に、福島から避難してきたという生徒が
泣きながら今までのこと話をしてくれた。
本人ではなく友人が別の学校でいじめられていたこと。
また別の生徒は「将来、放射線技師になる」と宣言し、
本当に放射線技師になるべく進学していった。
大事なのは『学ぶ』こと、そして自分で考えることだと思う。
これは高校生でも大人でも同じだ。
森の測定室のお姉さんの言葉は、私もそう強く思った。

ちなみに…教員採用試験は生物ではなく『理科』として受ける。
私は今、理科のうち、生物を中心に教えているが、
教員の人数と授業時間の関係で化学を教えることもある。
でも、物理と地学はさっぱり分かんないけどね!

言葉づかいと方言で思うこと

生まれも育ちも熊谷ですが…

私は生まれも育ちも熊谷である。
自分は方言なんて使っていないし、
なまっていないと思って生きてきた。
高校は地元の女子高だったが、
高校生時代に良く使っていた言葉は「微妙~」と
「あ~なるほどね」を意味する『あ~ね』くらいであった。
後に方言だったと知ったが「そうなん」など「~なん」という
言い方は方言だったらしい。が、その程度である。

それが、群馬の大学に入学したことで一変する。
大学の先輩との交流会では、
群馬弁ってあるのかという話題になり、
「~だべ」とか「~なんさ」が群馬弁だと聞いた。
例えば「ご飯行くべ~」とか「そうなんさ」とか…。
これが言いやすいのなんのって!

もともと「~なん」は使っていたのが「~なんさ」になると
肯定文でも使えるようになる。どういうことかというと、
「どこか遊びにいくん」は疑問文。相手に聞くときに使う。
「どこか遊びにいくんさ」は肯定文。
自分がどこかに遊びにいくという報告をしているのである。
なんて便利な方言なんだ(笑)これでいつでも使える。

群馬弁になれて自宅でも「~するべ」とか言っていたら
弟に「姉ちゃんどうしたの?そのなまり方!」と言われた。
弟から見るときっと私はなまっていて、おしゃれでもないし
理想のお姉ちゃん像・理想の大学生活とはかけ離れていただろう。
まぁ、全然痛くもないですけど(笑)

社会人の言葉づかいと、方言

さて、なまっている私が就職先に選んだのはシンガポール
シンガポールにある日本人対象の学習塾である。
生徒は、北海道から九州まで色々な出身の子たちが集まる。
そして、駐在員のお坊ちゃま・お嬢ちゃまたちである。
帰国して、良いところの私立に中学受験・高校受験する。

私は大学卒業後(実際には卒業前には働いていたが…)に
社会人経験もない状態で飛んでしまったので
常識もなければ、言葉遣いもできていない。
言葉遣いは、国語の先生方にさんざん直された。
生徒の前ではそのままでも良い、でも親御さんの前では
きちんと話せと。一応、できる努力はしてみたが…、、、。
非常に優秀で高学歴なパパ・ママさんたちで厳しかったな。

生徒からは「先生って元ヤンなんでしょ?」って聞かれた(笑)
いやいや、言葉遣いが悪いのはもともとで、
男兄弟に挟まれて育ったため「うるせー」「きたねー」は普通。
いや~、このころは若かった。未熟だった。
3年程そこで働いていたので、退職時には他の先生方からも
「あなたのキャラだから許されたんだよ」と言われた。
別の先生からは「生徒から愛されたからよかったんだね」と。
最終的には親御さんの信頼も得られたと思っている。
私ご指名で、進路相談・生活相談をしてもらえる関係になっていた。

さて、言葉遣いも悪く(親御さんの前では努力しましたよ?)、
べたべたの方言を使う私が、ある方言で衝撃を受けたことがある。

事務作業をしていたときのこと。
玉出身の先生と、千葉出身の先生と、神奈川出身の先生がいて
「そこの封筒は、まだノリなびってないです」と言ったら
「え?なびるって何?」と言われた。え?通じない?
浜っ子(死語…)の女性の先生にはさっぱり通じない。
埼玉の先生も知らないという。
他の先生がわざわざネットで調べて関東周辺の方言だとわかった。
埼玉でも北部…熊谷周辺や、茨城などでも使うらしい。
生まれて初めて『なびる』が標準語ではないと知った!

教員と、方言

さすがに教員として働くようになってからは
「うるせー」などの汚い言葉はあまり言わなくなった(汗)
が、方言はよく出ている。
授業での説明の際に、「~ということで、~なんさ。」で
終わるとすっきり言い終わった感じがある。

方言ネタ(なびる等)はよく年度初めの授業で
自己紹介がてら、やったりするが意外と生徒にうける。
でも熊谷周辺だよ~と言うと驚かれる。
群馬弁も埼玉弁もそんなに変わらないと思うが。

生徒は、電車の上りを使うか(田舎からくるか)
下りを使うか(都会からくるか)をよく意識している(笑)
今は滑川に住んでいるというと「田舎じゃん」と言われる。
いや、ふじみ野あたりも住んでいたが、
駅から離れると、滑川とそんなに変わらないと思うが…。
なかなか高校生も可愛い。

今の学校でも、前の学校でも方言を使って授業すると
『温かい』感じがするといわれた。
優しい人に見えてくるらしい。
これは意外とラッキーだ。生徒の懐に入りやすい(笑)
でも校長先生・教頭先生が、授業を見に来るときに厄介だ。
ついつい普段の癖が出て、
なまるし、生徒の名前の呼び方もいつも通りになるし。
校長先生は元国語教師なので、注意された(汗)

あと、つい癖で、授業中に自分のことを「ママ」という
恥ずかしい失敗をしたこともあるが、
これも意外と皆笑ってくれて、好評だった。

最後に…

自分が子どもを産んでから、ウチの子が汚い言葉遣いを
していたら嫌だなと思い、気を付けるようにしている。
子どもは親や周りの人の言葉をよく聞いて、真似るからだ。
きっと私の母親も、この言葉遣いの悪さは嫌だっただろう。
母親は口は悪いが、言葉遣いは悪くなかった。

でも、子どもは大きくなるにつれて、世界が広がり、
友達の影響も受ける。汚いこともたくさん言う。
それは、それでいい。
もっと大きくなって、自分で判断すればよいと思う。

ついてにウチの子どもの話。
下の子が、夕飯の小さく切ったお肉をパパのお皿に1つずつ
移していたので「何してるの?」と聞いた。
すると「お肉パパに入れてるの」との返事。
可愛い言い方だったので、同じことをもう一度聞いてみた。
「お肉を移してるって、言ったでしょ」という。
3歳児が小さいスプーンでちまちま移している様子に
ほっこりした。

…上の子はというと、
この間、トナカイとシカの違いを教えてくれた。
「トナカイとシカは同じなんだけど、
空を飛べるのがトナカイで、飛べないのがシカ」
だ、そうである。まもなく5歳。
ふたりとも、急がずゆっくり大きくなってね。